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from: クマドンさん
2016/01/15 09:00:24
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介護を受けるまでの道程
入院てしている叔母のために、
昨日ケアマネージャーと病院の相談員の人に会った。
退院後に叔母と同居するT叔母も一緒だった。
とにかくT叔母が同居に対して不安感をもっている。
それはそうだろう姉妹による老老介護なのだから、
いったいどうなるものかと見当もつかないからだ。
きっとみんなも突然必要に迫られる状況になってから慌てることだろう。
私も父の時はそうだった。
どうにもならなくなり、ケアマネージャーの前で途方に暮れて哀しくて涙した。
だから、T叔母の不安感がよく分かる。
専門家に相談することで、その暗闇だった行く手に光が差し込む。
まず、医療費の減免措置について教えてもらった。
収入によって高額医療であろうとも上限が決められている。
毎食の食事代も50円安くなり、210円となる。
こうした福祉的な措置については、当事者にならないと分からないものだった。
介護認定については、審査員の人が来院して、叔母をみてくれる。
現状は歩行困難で、左手の麻痺があるので、自立した生活は難しい。
要介護1か2になるだろうという話だった。
その認定が決まると、介護保険で使える費用の内容が決定される。
そこから、ディーサービスにするか、多機能支援にするか等、大筋が決まる。
ただ、ここまでの話を聞きながら、T叔母は三分の一も内容を理解していなかった。
支援する側も老人であることの難しさだ。
同居するためには、室内のリフォームも必要だった。
玄関や階段、トイレまでの動線に手すりを付ける。
医療用のベッドや簡易トイレのレンタルをする。
その工事がこれから必要になる。
T叔母はそのことを考えるだけで頭がいっぱいになっていた。
彼女も独り暮らしなので、その部屋をどうするか、途方に暮れていた。
しかし、退院までの猶予期間は少なかった。
私とT叔母は、相談した後にすぐ東区役所に向かった。
医療費の減免措置の手続きをするためだった。
私が車を運転出来てよかったと思う。
この区役所に車を持たない彼女が、来ることは大変難儀なことだからだ。
不思議なことだ。
今はまた手術の失敗でお腹のヘルニアとなり、
こぶをお腹に抱えてのリハビリをしている私。
そんな不運と試練とが、少なくとも二人の叔母のためになっていた。
こうして平日の昼間に時間があることで、相談と手続きができた。
みんないずれ行く道だった。
K病院に叔母を訪ねていくと、病衣と点滴棒とベッドの上の患者さんだった。
それもやっぱりずいぶんなご老人が多い。
その人たちは、私であった。
こうして弱ってみると、こうして障害を体に抱えてみると、よく分かった。
叔母やT叔母を含めてその人たちは、やっぱり私なんだと。
健康で何不自由なく活動できる人たちを心ではやっぱり羨んでいる。
どうして私ばかりこんなことになったのだと、それが悔しくもある。
元に戻るためには、また麻酔をかけ、術後の痛みに何日も耐えねばならない。
しかし、そうであるから、そんな想いになったから、
やっぱりそこに生きている人たちは私なんだと、
見過ごしにはできないし、何か深いところで共感し繋がる感じが生まれている。
この気持ちは、実はとても尊い気持ちではないのかと、今は思っている。
移ろいやすいのも人の心だ。
またどん底になり、いらいらと何かに向かって吠えることもあるだろう。
でも、分かった。
この痛みと切なさの体験を通して、その深いところでみんな私なんだということが。
私でない人は一人もいない。
だから、叔母やT叔母の手伝いをしたいと行動しているのだと思っている。
これが、人の靴を履いてあるき回ったおかげなんだと、つくづく感じている。-
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