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  • from: クマドンさん

    2016年01月24日 09時33分03秒

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    苦しみと痛みからしか分からない

    最近食事の後で腹が痛くなる。
    お腹が冷えた時のような痛みがしばらく続く。
    今もそうだ。朝食の後、やっぱり痛みがある。

    それはそうだと思う。
    お腹のヘルニアのために、
    内臓か何かが腹筋の外に飛び出しているのだから。
    痛まない方が、おかしいというものだ。

    私は、好きでこうなったのではない。
    手術して回復を待っていたら、こうなっていたのだ。
    「ヘルニアですね。治すためには再手術ですね。」
    医師からの言葉はそれだけだった。
    その手術のためにまた休職であり、入院であり、あの激痛に耐えねばならない。

    一回目も手術の失敗だった。
    二回目もそうなら、三回目もそうなる可能性がないとは言えない。
    R病院からは、何も言ってはこなかった。
    手術費と入院費用はちゃんとそれなのに徴収された。

    そう想うと腹も立つが、腹を立てないことにしている。
    私は、この二回の手術の失敗で、どうにもならないものはどうにもならないと、
    自分なりに学ぶことができたからだ。

    あの激痛はけっして忘れられないが、今はこうして平常に生活している。
    殺してくれと叫んだのは、まるで遠い昔となった。
    緊急手術で目を覚ましたらICUで人工呼吸器の管が喉に差し込んであった。
    話すことも、体を動かすことも、タンを切ることもできなかった。
    なのに今は、こうして朝食を自分で作って食べている。

    その苦しみと痛みとの最中にある時は、
    ずっとこれが続くのだと絶望に似た感じを受けて打ちのめされる。
    「何で」「どうして」「何のために」と、神に向かっての切ない問いかけだった。
    その悲惨で、辛く、苦しみの現実はそこにあって動じない。

    でも、今はどうだろうか・・・・・。

    寂聴さんが言っていた。
    「無常とは、そんなどん底の苦しみも、長く続かず、
          いつかは立ち直る力をきっと得る日が来るということです」と。

    無常を儚さと虚しさとしてとらえるのではなく、希望としてとらえていくことだ。

    今朝は暴風雪波浪警報の新潟市だ。
    真っ白な屋並みに、吹雪が容赦なく吹き付けている。
    しかし、この吹雪も何日も続かないものだった。
    いつか晴れるし、もっと月日がたてば春になる。
    これも「無常」の1つだった。

    人生を盲目で生きた70歳のA先生の「命の授業」をテレビで観た。
    「私は、生きてきてよかったと思います。それは、目が見えないからこそ、
                    見えるものがあると分かったからです。」
    「どんなに苦しくても、辛くても、死にたくなっても死なないでください。」
    「あなたは決して独りではありません。そして、その苦しみや辛さは、
        必ずいつかは終わる日が来ます。私は、そのことが分かりました。」

    この吹雪は、いつまでも続かない。
    きっと吹雪がやんで、晴れる時が来る。

    今朝のラジオで、伊集院さんが、こんな言葉を語っていた。
    空海の言葉で「虚しさを生き、満ちて還る」と。
    その虚しさや哀しさや痛みや苦しみは、人生当たり前のことなんだから、
    そのままそれから逃げないで生きることで、
    人はやっと何かが分かるのではないかと。

    それは、苦しみや挫折を経てここまで生きた人だけが語れる真実の言葉だった。

    「人生は、苦なり」
    「人生は、孤独なり」
    そこをそのまま諦めて生き抜くことで、きっと初めて分かる真実があるのだろう。

    だから、苦しんだことのない人や、孤独を感じたことのない人は、
    その真実の深い言葉を決して分かることのないままに生涯を終えるのだと思った。

    私が二回の手術失敗から学んだことはこれだった。

    そして、三回目の手術を受けて結果はどうであろうとも、
    その時に分かったことこそ、
    その苦しみと痛みを通してしか教えられない真実の言葉なのだろうと期待している。



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