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  • from: クマドンさん

    2016年02月27日 07時20分54秒

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    仕事をする。家事をする。

    いつもなら出勤している時刻だ。
    昨日は、家の前の道路がばりばりに凍結していた。
    まだまだ寒い日が続いている。

    今日は、灰色の雲の下から、薄オレンジ色の朝日が見える。
    休日であることにほっとすることで、
    何だか毎日仕事があることのありがたさを感じている。

    昨日、叔母の施設に行った。
    午後6時前は夕食を食べている時間だ。
    叔母は黙って、本当に虚ろな眼差しで、箸を動かしていた。
    エプロンにはたくさんのご飯粒。
    私が来たことを知って、ぱっと顔が明るくなった。

    きっと一日、退屈して生活していたのだろう。
    今は、ベッドに入るとラジオだけが友達だ。
    テレビを観ることを勧めるが、目が悪いからと頑固に拒否をする。
    一人誰とも話さず、天井を見つめて生きる。
    その想いを私は知っている。

    もう治らないんだなぁ。
    ああ、みんなは何をしているのかなぁ。
    誰も今日も来てくれなかったなぁ。
    独りぼっちなんだなぁ。

    人は、何もすることがないと余計なことばかり考えるものだ。
    幕作妄想「妄想するな」とは分かっていても、その妄想が止むことはない。
    それも人は楽しいことを考えずに、ついつい不安や心配事ばかりを妄想しやすい。
    私は、入院中のベッドで嫌と言うほど孤独を味わった。
    家族と社会生活から隔離され、忘れられたようにぽつんとした独りとして、
    ああ、やっぱり人は独りで生きているんだなぁと、つくづく感じた。

    寂しかったし、辛かった。
    でも、どんなに妄想したところで、この独りの辛さと哀しさとは変わらない。
    だから、昨日は叔母には語った。

    「駄目ら、駄目らと思うだけらと、本当に悲しくなるばかりらよ。」
    「身体は健康なんだから、ありがたく思わねと。」
    「叔母ちゃんの年で、もっともっと病院で苦しんでいる人いっぱいらよ。」
    「後は、立ったり、歩けたりすれば帰れるんだから、頑張れて。」

    それは、私が入院中に私自身に言い聞かせた言葉だった。
    私は、退院してからも40日余りの自宅療養だった。
    そこには病院とは違った意味での深い深い孤独があった。
    それでも、家族の声を聴けて、家族と食事を共にできた。
    ただし、私は仕事と、生き甲斐のようなものを失っていることに変わりなかった。

    人生とは、どう1日を生きるかということなんだなぁと、
    単調で平凡な時間の流れの中で、私は妄想しながら生きていたものだ。

    今は、ヘルニアを抱えながらでも、仕事をすることができる。
    仕事中は臨機応変に対応しながら、無心で一つ一つを解決していく。
    夕方、はたと疲れを感じつつも、残された仕事や明日の準備にせっせと向かう。
    妄想している暇もゆとりも全くない。
    でも、これってとてもありがたいことなのだと、今は想う。

    仕事をする。
    家事をする。
    活動する。
    身体を動かす。

    それが全くできなくなってしまった叔母。
    それがまたできるようになった私。

    当たり前な生活とは、やっぱりつくづくありがたい生活なんだなぁ。

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