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  • from: クマドンさん

    2016年03月09日 05時49分15秒

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    どんな選択をするのか。

    今、頭がぼーっしている。
    全く寝不足のような状態だ。
    実は、2時半に起きてしまった。
    それもいつもの起床時刻の5時と間違ってしまって。
    パソコンに向かってから、その間違いに気付いた私。

    きっと私も、何かが、どこかで変化しているのだと、ふと想った。

    叔母が久しぶりに帰って来た。
    K叔母も来ているので、叔母の顔を見にT叔母の家に行った。
    叔母は、清々とした顔でベッドに寝ていた。
    「帰って来れていかったね」と、私が言うと、
    笑顔で答え、「クマさんに、ビールをやって」と、T叔母に言った。
    私は、ポケットから500miのエビスを取り出した。
    叔母が日頃の感謝ということで、買ってくれたビールだった。

    叔母の今後が親戚で話し合われて決定した。
    私は、その話し合いの結果に愕然とした。
    どうしてそんな選択をするのか、その気持ちが理解できなかったからだ。
    老いてしまった自分たちでの介護の大変さを知った叔母たちは、
    このままショートスティでロングに入れてもらえなくなってしまったら、
    叔母を特養に入れることにしていた。
    それならば、私は自宅近くの大山台をと勧めたが、
    それだと帰りたいという里心がつくからと、
    今の施設にだけ申し込むことを決めたということだった。

    そのことは、叔母は知らない。
    哀しいことに、叔母は手足の麻痺さえよくなれば、
    また自宅での生活ができると信じている。
    だから、リハビリの人にお願いして立つための訓練をさせてもらっている。
    叔母にとっては、立てることが、自宅に帰れる希望だった。
    だから、訓練をしたいと願い、
    しかし、その効果が一向に現れないから、失望の日々でもあった。

    さて、そんな87歳の終の棲家の選択だった。
    その選択には叔母の願いや想いは全く反映されなかった。
    「帰って来られたら、困る」からだ。
    老老介護は、無理だと悟り、
    その選択肢を選ばず、施設への入所を選んだ。

    それは、独身である叔母には仕方ない選択であるとは想う。
    それが叔母のためとは言いながら、
    やっぱり自分たちの生活を守るための選択であることはよく分かる。
    姉妹ですら、やっぱりそんな選択をするのだった。

    木下恵介監督の「楢山節考」という映画を思い出した。
    二つの家族、二人の老人がここには登場した。
    一人の老婆は、お山へ行くことを自分から決め、息子を促した。
    一人の老爺は、お山を拒否して逃げ回り、息子に縛り付けられお山に行った。
    ここにはお山に出す家族の姿と、お山に行く老人の姿が鮮明に描かれている。
    それは、昔々のお話しだと、映画のラストでは現代に戻るが、
    そこに、木下監督の深い深い洞察があった気が今はしている。

    叔母と親戚の叔母たちの姿は、何だかその映画とオーバーラップする。
    果たして、私たちは叔母も叔母たちも幸せになるために、
    どんな選択をしたらよいのか、今はそんな厳しい選択の岐路であるようだ。

    ここまで書いていて、やっと頭が冴えて来た。
    この話は、実はいずれ叔母たちも行かねばならない道であり、
    この私もまたやっぱり行かねばならない道でもあった。
    願わくば、あの田中絹代さんのように潔く行きたいものだと、私は想う。

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