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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2016年03月16日 05時21分34秒

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    子どもたちからの問いとは

    土曜日辺りから急に何だか落ち込んでしまった。
    何だか寂しく、無力で、そのまま消えてしまいたいような気持だった。
    この寂しさは、久しぶりの寂しさだった。
    どうせ独りなんだと、独りでとぼとぼと生きていた。
    なのにどうしてか、何だかそのことが寂しくなってきてしまった。

    私は、何をしてきたのだろうか。
    私は、家族のためにちゃんとしてきたのだろうか。
    ふと、そんな疑問に襲われた時、
    何とも言えぬ後悔の気持ちになってしまったのだ。

    かかわりをしていなかった。
    声がけをしていなかった。
    団らんの時間を持たなかった。
    私は私で、家族は家族で、そのままで生きていた。
    それでいいのではないかと、私は好き勝手をしながらも想っていた。
    親父の背中を見て子どもは育つもんだと、想っていた。
    それなのに、ろくな背中も見せてはいなかった。

    語る言葉がない自分にも気づいてしまった。
    生きるを語れない。
    子どもが現在直面している悩みや苦しみに何も言ってあげられない。
    彼等も、私にはその言葉や慰めは求めていない。
    孤立しているのは、家族の中での私の立ち位置だった。

    私は、人とかかわることを苦手としてきた。
    どういうわけか集団の中には入れない。
    わいわい騒いでいる人たちの輪の外に居る。
    こちらから入れてとは言えない人だった。
    いつも人の目を気にしていたのかもしれない。
    何だか自分のことをどう思われているのか、気になった。
    やることなすことに自信はなかった。
    それなのに、時には尊大で傲慢な人となる。
    それは、私の抱えている弱さの裏返しのようなものだった。

    子どもたちは、その私のリアルを知っている。
    それはそうだ。
    生活の中で、私とはどんな人間なのか嫌と言うほど感じているからだ。
    優しくもされたことがあるだろうが、
    こんな私に傷つけられたことも多くあるだろう。

    私があまりにも自分勝手に外の世界で突っ走っている間は、
    寂しさと哀しさとを感じさせてしまったかもしれない。
    それは既に成人した子どもたちにとっては、
    親として取り返しのつかないことだと想う。
    私の父は、酔っぱらいの気弱で優しい男だった。
    競馬のための借金で、土地を二つも失くした人だ。
    夫婦喧嘩が絶えない家でもあった。
    貧しさは当時はみんながそうだった。
    そんな父に育てられたので、私は父親がすべきことが何かは知らずに育った。

    いや、そう言ってしまったら、親としての私の逃げとなる。
    この「親父たちよ」を書き始めたのは、
    息子たちの反抗期に対して、
    親父としての私の生き方を問うためのものだった。
    息子たちの成長と共に、親父としての課題は変化してくる。
    その時、その時に、臨機応変に親として為さなければならないことがあるはずだ。
    それを、私は知らない。
    だから、考える。
    そうしてまた落ち込んでしまう。
    本当に駄目な親父だった。

    けれど、そうやって子どもたちには何の役には立たなくとも、
    子どもたちの悩みや哀しみを自分のものとして、同じに悩み哀しむことはできる。
    こうなんだよと、答えを言うことはできなくとも、
    じっと黙っていて、耐えながら傍に居ることはできる。
    今は、毎朝、妻と子どもたちのことを祈っている。

    本当にできることは、たかがしれている。
    長男は、こんな私に似ているために苦しんでいると言っている。
    そう言われて、私には「ごめん」としか返す言葉は見当たらない。
    私が思春期から社会に出るまでの間感じ、苦しんでいたことを、
    その同じことを、子どもたちが感じて悩んでいた。
    それに気づかず、それを助けられず、ほったらかしにしていた親父が私だ。

    哀しいことだが、それが事実だ。
    土曜日からのどん底は、そのことに気付き、
    そのことがいつも心から離れないからだ。
    後悔しても、やり直すことはできない。
    ならば、今さらだが、やれることだけをやるたげなんだ。

    それでは、どうしたらいいのだろうか。
    かかわりを持たず、信頼されていない親父にとっては、
    その今、ここで、何をすべきなのか分からなくなってしまったのだ。

    子どもたちの前では、真っ裸だ。
    本当に情けないが、愚かで弱い私が居るだけ。
    ここからどう生きるか。
    本当に意味での生き方を、子どもたちから問われている気がした。
    まさに、それは60歳を前にして、私が再誕するための天の声だと想っている。

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