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  • from: クマドンさん

    2016年03月17日 05時50分21秒

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    懐かしい生き方

    昨夜は、「ためしてガッテン」を観ながら、椅子に座って眠ってしまった。
    「飲み過ぎなんだから」と、妻には呆れられている。
    しかし、決して飲み過ぎでこうなっているのではない。
    夜中の2時過ぎに起きてから、眠られなくなったので本を読んでいた。
    池田晶子さんの語りを聴いて、さもありなんと肯くばかりだった。
    その内に4時になり、「明日への言葉」に耳を傾ける。
    5時になったら起きだして、ここに想いを書くことで、脳のトレーニング。
    それでは、やっぱり眠くはなるはなぁ。

    これはやっぱり老人の生活だ。
    ラジオ深夜便を友とする人たちは、世の中にいるのだなぁと、
    健康な頃はそれは他の世界の人のことだった。
    それなのに、あの病院の個室で孤独と痛みで不眠に陥った私は、
    すがるようにその音に、言葉に耳を傾けた。
    私もいつかは、その世界の人の一人になった。

    あの日から、やっぱり私にとっての生きるが変わった気がする。
    「一度は死んだのだから」と、そう想うこともある。
    「あのまま死んでしまったかもしれないな」と、思えば思うほど、
    こうして息をして目を覚ましているということだけでも在り難い。
    やっぱり「いのち」は一つで、一回きりの人生なんだと、それが分かった。

    それから、その手術後の痛みに耐え、
    孤独なる病人としての長い長い病院生活を経験し、
    復帰までの間、自宅でまったく中途半端な生活を送ったことで、
    私は、きっとこれは私だけではないぞと、気付くこともできた。
    つまり、私がそれまでは気付くことも考えることもしなかった半分の世界の人たち。
    私は、この年になって、やっとその世界で生きざるを得ない人たちの、
    心の呻きや辛さ、孤独感や喪失感が、何だか分かる気がするようになった。

    これは、やっぱり「災難」に遭ったおかげ様だ。
    自然は時には無情にも想像を絶するカタストロフを人に与える。
    その時だ。その意味を人はどうとらえ、その意味を自分のものとしてどう受け入れ、
    そこから、再びどう立ち上がって、生きるを始めるか。
    私は、まさにそんな状況に見舞われた後、
    立てるようになったら、点滴棒を頼りに、そろそろと歩く訓練を始めた。
    生きるとは何かという問いを、再び自分に取り戻すためには、
    人はきっと死からの生還が必要なのかもしれなかった。

    人は、孤独に生きている。
    人は、老いを生きている。
    人は、いつかは死ぬものだ。

    それって実は、当たり前のことで、普遍な原理原則だった。
    それを、私たちは忘れてはいけない。
    忘れたまま、今、ここを、意識せずに過ごしていてはもったいない話だった。
    だから、「自分はどう生きるか」は、生きている間、ずっとずっとの問いなんだ。
    「死ぬことから、哲学は始まる」のだし、
    「問うことが、哲学すること」なんだし、
    「悩むな、考えろ」と、精神としての存在を生きよとは、やっぱり池田晶子さんだ。

    58歳の名もなく、何もなく、ただの平平凡々なこの私は、
    今、ここで、同じ年だったころの良寛さんが、辺に懐かしく想われるようになった。

    この生 何の似たるところぞ
    騰騰としてしばらく縁に任ず
    笑うに堪え 嘆くに堪えたり
    俗に非ず 沙門に非ず
    瀟湘たり 春雨の裡
    庭梅 未だ筵を照らさず
    終朝 炉を囲んで座し
    相対するも也た言なし

    今朝、読んだ本の中に書かれてあった良寛さんの漢詩だ。

    ここに良寛さんの、徹底した諦めと孤独とがあるように感じた。
    そうやっても、そうであっても、彼は生きた。
    その生き様が、とてもとても懐かしい。
    良寛さんがいてくんなさると、私のような男はほっとして救われる。
    やっぱりここからは、その生き方なんだと、我に還った。

    うかうかして生きていると、大事を喪うぞ。

    昨夜、ためしてガッテンで一番観たかった糖尿病の話の前に、
    私が爆睡をして、観れなかったように・・・・・・。
    努々(ゆめゆめ)油断なさるるな。

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