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  • from: クマドンさん

    2016年03月18日 05時56分21秒

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    歌なら、歌える

    昨夜、あるところでゴスペルを歌った。
    ゴスペルは、神様への賛美の歌。

    私は、ヘルニアのために身体を使えことの全てを失ってしまった。
    それは、ある意味、妻の気持ちになることでもあった。
    妻は、リューマチの発症のために、やりたかったことの多くを断念をした。
    やれないことの哀しさ。
    諦めることへの悔しさを、私は分かってあげられなかった。

    それなのに、私だけは、自分の好きな山へばく進だった。
    とうとうスイスや屋久島まで行ってしまった。
    そのことを妻は一生忘れないと言っている。
    いつもいつも馬鹿な私は、後からあっと想ってそのことに気付く。
    やってから気付くから、どうにも救いようがないようだ。

    走れない。筋トレができない。泳げない。
    そうなってみてやっと分かったことが、
    身体の事情のためにできない哀しさだ。
    ただ、こうなってみてやっぱり私は世界の半分の人に出会うことができた。
    それは、障害のために思うようなことができない人たちのこと。
    その人たちが健常者と呼ばれる人たちをどんな眼差しで見つめていたか。
    私は、その複雑な想いを感じられただけでも、
    このヘルニアには感謝している。

    おかげさまで、私は「分かりますよ」と言える人が増えて来た。
    「あの人は、私だ。」
    この障害は、自然に私自身を深くしてくれた。
    そして、その深さとは静かさのことでもある。
    どうにもならないものは、どうにもならないんだ。
    そうした諦めの訓練が、私の日々の生活の日課となっている。

    もしもこうだったらは、ない。
    どうして私だけがこんなことにとは、想っても、何も変わらない。
    そう言い聞かせながら、自分自身と対話する。
    すると、できなくなったことを嘆くよりも、
    今、ここで、できることを楽しもうと思えるようになってきた。

    だって、こうして今日も1日のいのちを与えられているのだし、
    ハードはもうできなくとも、日常のソフトなら、何とかこなせる身体なんだから。
    そしたら、歌に再会することができた。
    「歌なら、歌える。」

    日曜日にY教会に行くのは、讃美歌を高らかに歌うためだ。
    T区ボーイズで初老の男性合唱団で歌っているのも、生きる力を得るためだ。
    車の移動中は、ずっとずっと力いっぱい歌っている。
    そしたら、ゴスペルを歌う道も開かれ、与えられた。
    「歌なら、歌える。」

    それは、私にとって生き方の大転換だったかもしれない。
    山もスキーも諦めた。
    本当は人生、これを楽しみ尽くして終わろうかなぁと想っていた。
    しかし、そうは簡単にはいかないものが人生だ。
    私がとっておきにしていたものを、あっと言う間に奪って行った。
    「やればできる」ではなく、「やりたくてもできない」だ。

    しかし、だから尚更、今、ここで、やれることをやる。
    そんな心の切り替えが、私にとっては生き方の大転換だったと想っている。

    昨夜は、コンサートに向けた練習だった。
    素晴らしいハーモニーとパワフルな歌声に、歌いながらの感動だった。
    「私には、神様は歌を与えて下っている。」
    喜びをもって生きるとは、こういうことではないのかなぁと、
    ふと歌いながら感じた。

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