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  • from: クマドンさん

    2016年03月19日 07時20分41秒

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    老いる・病める・終える

    昨日、職場で若い女性職員から「身体大丈夫ですか?」と優しく声をかけられた。
    嬉しかったなぁ。
    その何気ない言葉は、すーっと心に沁みるもの。
    私は、彼女に今回の経験から学んだ「老いる」と「病む」について語った。

    人は生きていながら、生きているということを忘れている。
    それは、死ぬということを忘れているからだ。
    この人生は、たった一回ぽっきりの人生だとは、生まれた瞬間に決まっていた。
    私は、今は、毎日「生きる」とは何だろうと考えている。
    それは、きっと生きるための意味を知ることだから。

    その意味を知り、その意味を深め、その意味を味わって、刻々を生きる。
    流れるように、こだわらず、ただあるがままに、ごくごく自然に。
    そうなれたら、きっと生きる喜びが初めて分かるのかもしれない。

    今、ここで、私は何を感じて、どう動いたら心地よいのか。
    その答えは、きっと深くに潜んでいる「本来の自分」はちゃんと知っている。
    人は、本来の自分で生まれながら、
    私と言う自分を自分だと錯覚してしまい、日々を生きている。
    だから、その本来の自分に戻るために、リセットするプロセスが必要だ。

    それが、「まさか」の「死」なのだろう。
    ああ、そうだったのか。
    この私のいのちは、明日をも知れないいのちだったんだ。
    突然の激痛と、突然の緊急手術。
    身体はいのちを生かすために、必死の再生への蘇りへの闘いを続けた。
    私は、痛みに苦しみながらも、身体とは違う自分を感じた。
    身体は、私を生かすために刻々と闘いを続けて、やめない。
    私は、その闘いに感謝し、祈り、励ました。

    そして、感じた。
    もし、私が死んだとしても、終わるのはこの必死で生の闘いをしている身体なんだ。
    その身体を慈しみ、愛しく感じ、励ましている自分は、
    もしかして、身体を喪ってもそのままの自分であり続けるのではないだろうか。
    身体とは、魂の器なのだ。
    で、この身体に束縛された魂は、自由なる魂となり、
    大いなる一つに融和・融合されたりするのだろう、と。

    「自分は、死なない」

    その死なないはずの自分で、この短く儚い人生の一日一日を、
    一瞬一瞬を生きていけたら、それだけで十分幸せな人生になるのだろう。
    だから、その深くに潜んでいる「自分」に出会いたい。
    もう、そんなに欲も無くなった。
    あの良寛さんが懐かしく感じられる私になった。

    だから、知りたい。
    本来の自分を。
    その自分を知り、その自分と出会い、その自分で生きたい。

    「自分で、自分を、自分する」は、道元さんの教えだ。

    そこで、「老いる」だ。
    それは、弱り、衰え、頼りなく、日々を生きるということであり、
    そのことによって、「死」をいつも我がこととして見つめる時節でもある。

    当然「病む」ことはあるだろう。
    大病もあり、事故で大けがをすることもある。
    その時、私がそうだったように、きっと「死」「終わり」を考えることだろう。

    人は、幸せになるためにこの世に生まれた来た。

    なのに、幸せを感ずるどころか、日々心の虚しさと喪失感に襲われてしまう。
    それは、きっと、本来の自分で生きていないからだった。
    今の私には、この道元さんの言葉が懐かしい。
    そうだなぁと、少しは共感できるようになった。
    それは、私が「死」と「終わり」を実体験として経験したからだ。

    だから、ほんのわずかなものしか欲しくなくなった。
    でも、この本来の自分には、死ぬまでになってみたいと想っている。
    そっちの方が、一大事なんだ。

    「あなたは、若いからまだまだそんなことは考えないし、気付かないよ。」
    「でもね、老いるということと、病むということは、みんな同じだよ。」
    「このいのちは、いつか必ず終わるんだ。」
    「そんなことも感じないまま、人はどんどん老いていくんだよ。」
    「老いと病と死とは、全てのいのちに等しく与えられたものなんだね。」

    だから、生きたい。
    本来の自分自身で。

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