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  • from: クマドンさん

    2016年04月13日 05時48分45秒

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    春が来たね

    遅く帰った。
    そして、今朝はまた早目の出勤だ。
    5時に起きても、まだ頭の中は眠ったままだ。
    風の音が聴こえる。空は雲って薄暗い。満開の桜もここ数日だろう。

    夕食に山菜の天ぷらだった。
    こごめにフキノトウ。ありがたいものだと感謝していただいた。
    春に山菜を食べる。
    それは春を味わう喜びだ。
    このフキノトウの苦みが何とも言えない味の深さだ。
    雪が融けると土からすぐに顔を出す。
    春山に登っていた頃は、雪渓の下でよく芽が出たばかりのフキノトウを見つけた。
    特に雪国のこの新潟では、春の訪れはみんなが待ち望んでいるものだった。

    昨日は、二王子岳と飯豊連峰が真っ白にそびえ立っていた。
    標高の低い場所の雪はさすがに消えてしまったようだが、
    まだまだ高いところでは真っ白な雪を湛えている。
    この山の姿を見ながら、私はいつも春を感じた。
    ここから山のシーズンが始まるからだった。
    今年はどんな山に登れるのか、そんな期待とともに春を迎えたものだ。

    5時に目が覚めると、すでに部屋はほのかに明るくなっていた。
    昨日など夕方6時を過ぎでも明るかったのには驚いた。
    車で豊栄のラーメンの名店「東光」に行く途中、
    その明るさに春が来たことを感じた。

    庭の野草たちも、朝挨拶に行くと、昨日と違った今日の姿だった。
    いつの間にこの花は咲いたのか。
    この枝の小さな芽が、こんなに大きく育っている。
    それは日々の驚きであり、感動だった。
    私の庭は、だから元気いっぱいの野原となっている。

    季節はちゃんと廻っていた。
    春はこうして来るべき時に訪れてくれていた。
    それを待つかのようにして、自然のいのちたちはわき立ち、
    土からぐんぐんと芽を出して、大きく育ち、花を咲かせる。
    それは、毎年毎年行われる自然の営みであるが、
    やっぱり去年とは同じではなく、
    それぞれがそれぞれで今、ここで初めて生まれる営みでもあった。
    そして、それはずっとずっと太古の昔から営々として続く営みでもあった。

    このたった一本のヒメオドリコソウのいのちは途切れたことはない。
    だから、この小さな花も今年の春に花を咲かせた。
    土に落ちた、土に埋もれた小さな小さな種が生きていたから、
    春の訪れを感じて、我が庭に萌え出て来たのだ。
    全てのものは季節によって変化しつつも、繋がって途切れることはない。
    そんな当たり前の自然の移り変わりを、
    改めて「不思議なことだ」と、私は思った。

    いったい誰が、春にしてくれたのだろうか。
    どうして何も語らない小さないのちたちは、春の訪れを知っているのだろうか。
    いのちは姿を変えながらも、こうして繋がって続いているのはどうしてなのか。

    そして、私はこれから何度の春を味わうことができるのだろうか。
    「私は、何を残すだろうか。」
    消える。でも、いのちは繋がる。いのちは、生きる。
    春が教えてくれたことだ。

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