新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2016年04月18日 05時42分37秒

    icon

    生きるの「問い」について

    昨日師匠のSさんと電話で話した。
    震災の話になった。
    小千谷に住むSさんは、中越地震で大変な被害に遭った。
    その日、彼は浜松に居たそうだ。
    小千谷が地震で大きな被害を受けたと知って、必死で小千谷に帰って来た。
    三条からは車で走り、あっちこっち道路が交通止めの中、
    夜の11時に我が家に到着してから、つぎは避難所を奥さんを探しに歩きまわった。
    生きた心地がしなかった。
    しかし、この震災の体験がSさんの生き方を大きく変えた。

    家族の生き死にを体験する。
    家族との悲しい別れを体験する。
    その時から、生きるとことへの見方や考え方が変わるようだ。

    私は、自分自身の突然の腹膜炎でいのちも危うい状況になった。
    緊急手術が行われ、まさに九死に一生を得た。
    これは私にとっての生き死ににかかわる震災でもあった。
    何だか、あれ以来私の中で何かが変わり、
    何かがなくなっていったことを感じている。

    とてもとても素朴なことだが、何が大事なのかが少しずつ分かりかけて来た。
    俺が、俺がと自分の我を張り、我がままを言うことが少なくなった。
    自分は一番最後でいい。
    案外、自分はいつでもお迎えが来てもいいような気さえしている。
    それは、いのちの軽さではなく、いのちの重さと尊さに気付いたからなのだろう。

    それから、人の人生は突然変わることもあるということだ。
    その儚さと危うさの中で、こうして生かされていることもよく分かった。
    過去などすでにどこにも存在しない。
    未来なんかどんなものなのか誰にも分からない。
    あるのは今、ここに生きているいのちだけ。
    だから、ここに生きていることの喜びを感じ、
    自由に生きる楽しさを謳歌しよう。

    生き死にの経験をした二人にとって、
    そんな身軽な生き方が共通の生き方となっている。

    そして、いつも「問い」をもって生きている。
    その問いには答えはあるのだが、私たちは発見できないかもしれない。
    でも、せっかくこの世におぎゃと生まれたのだから、
    生きる意味を思い出して、
    ああそうなんだと腑に落ちて死にたいものだと思っている。

    震災は、その生きるということに謙虚に真摯に向き合う機会を与える。
    とても単純で素朴なるものだとは思うが、
    それまでの己の生き方によって、その本質、本当が見えなくなっている。
    ここにあるのに、それに気づかない。
    ただ、生き死にの境を超える瞬間、そのいのちに気付くこともある。

    願わくば、生きている間は、その問いをもって生きたいものだ。

    土曜日に自転車に乗って、長男と二人で本町の小千谷蕎麦の「あき乃」へ行った。
    野菜天ざるの特盛だった。
    蕎麦と天ぷら。ジャズが流れる。そんな食事中に長男がぽつんと言った。
    「父さんは、58年間も好き勝手に生きたんだからもう十分だよ。」
    「俺は24歳。でも、明日はどうなるか分からないんだよ。」
    彼も彼なりにその「問い」をもってしまったことを、親父は知った。

    さて、その問いの答えは、きっとここにあるだろう。
    ただし、その問いを持ってしまった人の旅路は、なかなかの難所ばかりなものである。
    長男もいつの間にか、Sさんと私の御同行となったようだ。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件