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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2016年04月24日 06時37分36秒

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    花たちが来た

    このつぶやきだけが、自分との対話だったりする。
    「ベルリン天使の詩」の人々は、そうした自分との孤独な対話を続けていた。
    その心の切なく、苦しい呟きを、天使はその人の傍らに立って聴いている。
    対話することで、分かることがある。
    だから、私はここで唯一の対話を続けている。

    昨日、思い立って庭をきれいにした。
    周りの野草を抜き、花壇の野草も一掃した。
    とにかくハードに野草を抜きまくった。
    あの茂っていた時の野放図な爽快感がなくなり、
    花壇はずっと見えなかった土を見せ、私も何だかほっとした。

    あるがままにぼうぼうとしている花壇も好きだった。
    ここに居ると、そして、その野草たちに囲まれていると、
    変に落ち着いた。
    山に登ったあの時のような穏やかな気持ちになる。
    人と交わらないのではないが、
    人と交わることが下手で、気を使って苦手なので、私にはここがいいようだ。

    そこでは、やっぱり対話が始まる。
    「どうしたらいいのか」と、そのすっきりとして風邪をひきそうな花壇を見つめる。
    「やっぱり、花でしょう」と、天気が良かったので花を植えることにした。
    私は、こうした植物に関しても全くの素人だ。
    だから、どうしたらよく育ち、どうしたら次の世代につなげられるか、
    そんなことは分からない。

    コメリに行って、培養土と腐葉土を買った。
    それから、これぞという花を選び、我が家に連れて帰って来た。
    それからは楽しい作業だ。
    ポットのままに花たちを土の上に配置する。
    バランスや色の映え方を考えて、それぞれの位置を決める。
    一つ一つの花をそこに土を掘って植えた時、
    「ああ、この花は、ここで生きて行く宿命となったなぁ」と、
    何だかその小さな花に、大きな責任を私は感じた。

    そして、全部を植え終えた後で、飽かずにいつまでもその花たちを眺めていた。
    そして、そうかと、今、思った。
    この花たちに囲まれてする私の対話は、
    きっとこの花たちがあの天使たちのようにして聴いてくれているのだと。

    それだから、独りなんだけど、独りでないと感じるのだろうと。
    私は、休日になるとそうして朝は庭に出て、椅子に座り、
    ただただ花たちを眺める時間を大事にしている。
    その時は、独りではない。

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