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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2016年05月18日 05時23分57秒

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    親父はぺんぺん草のように

    庭に芝生を植えた。
    植えたというよりか、ただ土を撒いてその上に並べただけ。
    全くの素人の私がやること。
    どんなことになるのかは、芝生に聞いてくださいだった。

    人の気持ちも同じこと。
    私は、ここ何年間も家族からは否定的な目で見られている。
    どうにもならないことばかりをやってきた親父は、
    家族からの信用・信頼が全くないのが現実だ。

    その信頼回復のためではないが、
    その分、私はせっせと家事に勤しんでいる。
    天気がいい日はじっとしてられず、早朝から洗濯機を回す。
    出勤前の5分間で、その洗濯物を全部干す。

    庭に出ての生活が多くなった。
    それは、家族と居るとどうもみんなが私に気を使うような気がするからだ。
    居場所を失った親父でもあった。
    だから、夜は庭に出て、花たちを愛でながら過ごしている。
    いい季節になったものだ。
    昨夜はマドリッドから帰って来たHさんからいただいたチーズを食べ、
    スペインのワインを飲んで芝生に座った。

    じっとだまって花たちを見つめていたら、
    ふと黙っている花たちが、私のことを見つめてくれていることを感じた。
    植えたのは私に違いないが、ここで存在し、生きているのは、
    このめいめいの花たちだった。
    日々、その姿を変化させる。
    そして、黙っているが、ちゃんと私の愚痴を聴いてくれる。

    庭が少しずつきれいになると共に、ワイルドになってきた。
    それは、私が手を入れるところは手を入れ、
    手を入れないところは、そのままを楽しんでいるからだった。
    私ができることは限られている。
    それに、私は人の手によって整えられた庭は好きではない。
    野趣あふれる庭とでも言うのだろうか、
    あるがままにそれぞれが生きている庭が私の心を解放してくれる庭だ。

    そんな庭になってきたのも、私がそうして日々、庭に佇み、
    庭に出て、手をかけ、言葉をかけ、愛で、喜びをもってかかわっているからだ。

    そうすべきなんだろうなぁと、
    居ても居なくてもいい親父は日々思っている。
    花たちは黙ってそんな哀れなる親父を受け入れ、迎えてくれる。
    私は、庭に帰って来るようなものだった。

    妻は、息子たちは・・・・・。
    それは、私の自業自得なのだと諦めている。
    最近、一方的に私の生き方を否定されたこともある。
    私はそんなこと全然思っていないのに、その人は私を否定して決めつけた。
    だから駄目なんだって。
    私は、その言葉には傷ついた。

    私は、花たちと共に居ることに、心の平安を感じている。
    どんどん居ても居なくてもいい親父になっているようだ。
    花壇には、ぺんぺん草も必要なのだ。

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