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  • from: クマドンさん

    2016年06月12日 06時24分54秒

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    耐えるからこそ

    昨日は「えんでこ」で、沼垂のまち歩きだった。
    懐かしいまちだ。
    子どもたちと一緒にまちに生きている人たちを訪ね歩き、
    「沼垂ガイドブック」を作成した頃が思い出された。
    あの頃に支援していただいた地域の人たちは、多くは今は亡き人となっている。
    快くインタビューに応えてくれたお店も、今はシッャターが降ろされていた。
    看板すらなくなった街並みに、郷愁の想いが深くなった。

    やっておいてよかったなぁと、そんな時はよく想う。
    もし、15年前のあの時代・時間に記録をしておかなかったら、
    こうして冊子としてその時間は残らず、その人たちの記憶も消えて行ったと想う。
    あの頃お世話になった「大佐渡たむら」のHさんは、
    市場のシャッター街を、いつか若者による活気溢れる市場にしようと夢をもっていた。
    そして、その夢は「沼垂テラス」として見事に実現を果たしている。
    かっての沼垂を知っている人にとっては、驚きの場所となっている。

    私は、おかげで沼垂にたくさんの知り合いができた。
    それもなかなかユニークな生き方をしている人たちばかりだ。
    それは、私にとっての幸いでもある。
    その出会いの一つ一つにただ感謝だ。

    「大佐渡たむら」で、美味いランチをご馳走になってから、
    私は自転車を飛ばして、アルビの応援に向かった。
    相手は優勝戦線に加わっている「大宮アルディージャ」だ。
    500円の割引券を使って、N席に陣取った。
    真夏のような太陽がその席にはぎらぎらと照り付けていた。
    日陰になるにはまだまだ時間がかかるらしい。
    それでも、やっぱり選手と一体になり応援するためには、
    この暑さをも共に感じて応援すべきだと、この場所を死守した。

    さて、試合は前半4分、想わぬ展開となった。
    端山からのクロスを成岡が合わせてゴールした。
    サポーターの歓喜たるや、それそそれは大したものだった。
    しかし、そのサポーター全員の脳裏を過ったのは、
    前半早々に得点した後の、大量失点のアルビのこれまでの試合だった。
    「ホームでの1勝を」
    それは、ここに集うサポーター全ての悲願だった。

    前半は本当によく走り抜き、よく凌いだ。
    久しぶりのコルテースの実力そのものの闘いぶりに感動もした。
    しかし、後半は大宮のパスとサイドからのクロスにやられるやられるやられる。
    それを紙一重に守護神守田が身体を張ってのデフェンスと、
    DF陣の連動した奮闘努力によって失点を防いでいた。

    後半、40分を過ぎると、声援の声が熱くなると共に、
    サポーターの心の中での祈りの気持ちが深く深くなっていくことが感じられた。
    さっきまで歌ってた男性が、黙ってじっと立ったまま戦況を見つめている。
    心の祈りはただ一つ。
    「このまま勝ちで終わってくれ。」
    「ホームでの一勝を」
    こんなにももどかしく、じりじりとした5分間はないだろう。
    実は、この瞬間からスタジアムは、大いなる祈りにつつまれた。
    選手も同じだった。
    私たちは一つになりただ同じ気持ちで祈り、闘っていたのだ。

    試合終了のホイッスルが鳴った。
    歓喜の雄たけびがあちらこちらから聴こえた。
    拍手は鳴りやまない。
    私は、涙が、涙が、涙がどんどん溢れて止まらない。
    今でも、じわっと涙が溢れて来る。

    蘇りの力だろう。
    悲願となったホームの一勝は、選手・スタッフ・サポーター全ての悲願だ。
    確かに悲惨な戦績だ。
    ナビスコでは予選敗退が決まった。
    タイトルどころか、まだまだ降格圏内の16位から動かない。
    そんなアルビだ。だから、そんなアルビだから、
    自転車で15キロの道程を応援に行く。
    2000円を出して、チケットを買う。
    炎天下、脱水症状ににりそうな暑さに耐えて声を限りの声援を送る。
    その悲願が、こうして歓喜の勝利をもたらした。

    かっての沼垂のまちも、ある意味アルビ状態だった。
    どんどん衰退し、寂れていく街。
    それでも、なんとかせねばと奮闘努力する沼垂もんがいっぺこといた。
    愛される沼垂の街には、愛するサポーターが必ず存在していた。
    そうして、多くの人の悲願が生まれ、その願いが一つになった時、
    その夢は、実現するものだと、アルビは教えてくれた。

    私は、再生の奇跡を信じたい。
    だから、凌ぐときは、じっと耐えて凌ぎたい。
    それは、再び蘇るためである。

    耐えることは、生きること。
    耐えることは、夢を持ち続けること。
    耐えた人にしか、勝利の女神は微笑まないものだ。

    もちん、帰りにはご褒美の「沼垂ビール」だった。
    IPAで、乾杯だった。
    アルビありがとう。本当に本当にありがとう。

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