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  • from: クマドンさん

    2016年06月13日 06時09分56秒

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    葉が言う

    昨日は、蒸し暑い真夏のような一日だった。
    そんな中、午後から庭の草木の手入れをした。
    洗濯物を片付けて、部屋の掃除をしてからの仕事だった。
    家に居るとやることは多い。
    向こうから仕事は次々にやってくるものだ。
    でも、こうして家の仕事ができる幸いを感じてもいる。

    まず、買ってきたプランタに腐葉土と土を入れ、
    ヒマワリとコスモスの種を撒いた。
    ヒマワリは遅すぎるかもしれないが、
    私が手術して入院している間にこの庭に咲いていてもらいたいから植えてみた。

    種の中に全ての物は包まれている。
    それを土に埋めて、水をかけると、どうして芽や根を出すのかかが不思議だった。
    その発芽のスィッチは一体この小さな種のどこにあるというのだろうか。
    そのスイッチが入った後で、どうやって芽が芽になり、根が根になるのか。
    改めて、生まれるということの不思議さを種に感じた。

    次に樹木の剪定をした。
    春になって間がないというのに、とにかく旺盛に枝葉を伸ばしている。
    その繁殖力はすごいものだと感じさせられた。
    竹の葉は、切っても切ってもだった。
    樹木はひこばえという新しい枝を、幹のあちらこちらから生やしている。
    それは、まさに生きる力そのものだった。
    暑さの中伸びる時節を感じた樹木は、茂ることをはばかることはなかった。
    その命のもつ逞しさを、この枝たちから感じられた。
    しかし、切る。切る。切る。
    それでも、樹木は死なずに、旺盛に枝を伸ばす。

    いつの間にか、雑草が生えている。
    ついこの間、とったばかりだと言うのに、小さい野草が伸びていた。
    踏まれても踏まれても野草は育つ。
    どんな小さな隙間からでも芽を出して伸びる。
    それも無心で、何も考えず、ただ生きるために伸びるだけ。
    私は、せっせと腰をかがめて、その野草を抜き、鎌で刈った。
    何だか、何も考えずにただ生きている野草が、
    羨ましくも感じられた。

    私は、やっぱり自然の一部なのだと想う。
    私は、この種であり、樹木であり、野草だった。
    最近、夜も庭に出てぼっとしていることが多いが、何だか分かった気がしている。
    自然な私が、自然にいると、自然に還れる。
    ほんのちっぽけな自然だけれど、私の身体はそのことで喜んでいる。
    自然は、不思議さに満ちている。
    自然は、ただそうやって生きているだけで、何かを私に語ってくれる。
    自然によっての教えられたことは、いかに生きるかということだ。

    種から、樹木から、野草から何を学んだか。
    そのことを言葉にして記せるのは人である私だけだ。

    いのちは、語っている。
    その無言の語りを聴き、感じたままに言葉にする。
    「葉が言う。葉が語る。」
    そんな言葉だけが、リアルなんだとふと想った。

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