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  • from: クマドンさん

    2016年07月06日 05時41分26秒

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    覚悟を決める

    昨日、施設のS叔母の所へ行った。
    久しぶりの施設だったので、叔母は初め私のことが分からなかった。
    ちょうど夕食の時間だった。
    私はテーブルの向かいに座って叔母と話した。

    入院と手術の報告だった。
    いよいよ来週の火曜日に入院します。
    木曜日にはまた腹を切るよ。
    またしばらく会えなくなります。

    叔母は、自分のことのようにいたくいたく心配してくれた。
    身内とは、こういうものだった。
    まるで自分が入院して、手術を受けるような気持ちで哀しんでくれる。

    「Hちゃんが生きていたら、どんげに哀しかったろね。」
    姉である母の気持ちになって哀しそうに言ってくれた。
    その言葉が、何よりもの慰めだった。

    哀しむ人の傍に佇み、共に哀しむ人となる。
    ただその人が傍らに居てくれるだけで、哀しみは少しずつ癒される。
    それはよく分かっている。
    そして、こうした立場に立つと、
    「大変だね」「切ないね」「何とも言ってやれないよ」と、
    こんな私の気持ちになってくれる人の言葉や想いがとてもとてもありがたく感ずる。

    ふと想った。
    しかし、私はどうなのだろうか。
    私は、その哀しみに寄り添い、黙ってそこに居るだけの人となっているのだろうかと。
    私は、その哀しみを本当に深く深く理解して、慈しみの想いをもっている人なのかと。

    長男のことで、今は心配する毎日だった。
    彼には、彼を生きて欲しい。
    彼には、彼自身を信じて、まず一歩踏み出して欲しい。
    しかし、それは親としての私の願いだけではないのだろうかと。
    一方的に「こうあるべき」を押し付けて、突き放しているのではないかと。
    絶対にそんなつもりも、そんな気持ちもなく、
    ただただいつもいつも心から離れない私なのだが、
    彼がどう感じ、どうとらえているかは、彼自身の気持ちだった。

    隣人でいればいい。
    その想いに留まれるためには、まだまだ私の修業が必要なようだ。

    手術までの1日1日が過ぎて行く。
    それは、手術の日に1日1に近づくということだ。
    そして、その朝を迎え、手術室のあの冷たいベッドに仰向けになり、
    酸素マスクから酸素が流れ、私はいつか意識を失っていく。
    目覚めるかどうかは、神様の知ること。
    そうはなりたくはないが、2度も手術に失敗している私には、
    その可能性も十分あるようだ。

    従容として受け入れる。
    その現実にあるべき意味を見つけ、理解する。
    それを嘆かず、哀しまず、ただそのままを淡々と、粛々と。

    今、私が行わねばならない修業とは、
    その境地をつかむことと、その境地で今を生きることだと、そう想っている。

    怖い。本当にじたばたと逃げ出したい。
    できれば、手術は受けたくはなかった。
    でも、そんなじたばたする自分も嫌だったから、
    とにかく覚悟だけは決めようと想っている。

    再び痛みと苦しみの中で目覚めた時、
    何かをきっと分かっていることだと、私は信じているから、手術を受ける。

    そんな姿を長男には観てもらいたい。
    父親としてできること。
    それを今はやらねばならないと想っている。

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