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  • from: クマドンさん

    2016年07月09日 07時28分01秒

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    爆睡の連夜

    連日連夜、庭での爆睡が続いている。
    バッハを聴きながら、菊水を飲みながら、ガスライトの灯りで、
    ただぼーっとして庭の花たちを観ている。
    そんな単純な生活それだけで、何だかとっても満足している。

    ここまで来るのには、とてもとても長くて遠い回り道。
    本当によくここまで来れたものだと感心する。
    やっぱり「人生は、生きてみなくては分からない」もののようだ。

    ヨブ記をまた富田氏の著書で読みなおしている。
    私にとって人生の岐路には、いつもヨブ記だった。
    あれだけ悲惨なる人生を与えられながらも、
    彼は、「神は与え、神は奪う。神をほむべかな」と、賛美した。
    その信仰の深さゆえに、この物語を読むのではない。
    私は、それでも神がヨブを愛している、そのことでこの物語を読んでいる。

    あなた方が人生に何かを求めて、問うのではなく、
    人生があなた方に求めている問いにどう応えて生きるのですか。
    これはフランクルの言葉だ。
    「夜と霧」の中にあるこの言葉に、私は何度も救われた。

    「人生に問われている」
    「その問いにどう応えるかが生きるということだ」
    その逆転の視点に、ある日から目が覚めるような想いがした。

    ヨブはたった一度、自分がこの世に生まれたことを呪ったことがある。
    その時、悲しんだのはヨブを深く深く愛する神自身だった。
    しかし、彼は再び本当の自分に戻り、
    十人の子どもを失い、全財産を失い、自分は全身を腫瘍に犯されもだえ苦しんでも、
    それでもやっぱり神を賛美し、礼拝を捧げた。
    人生に何故はない。
    ただ生きるを与えられているだけ。

    そして、神を愛する人、つまり、神のご計画によって召された人に、
    神はすべてのことに働いて益としてくださる。

    ヨブはそんな悲惨なる人生の最中にその光を見つめた。
    フランクルはアウシュビッツの収容所でその生き方を悟った。
    今、自分に与えられた意味は誰にも分からないが、
    その意味は必ず存在している。
    それは、その人が望み、期待しているものではないかもしれないが、
    ただし、それはその人だけに与えられた、その人の意味である。

    その自分だけに与えられた意味を悟ることが、
    生きるということなのかもしれなかった。
    「それでよかったんだ。」
    だから、これからあなたはどう生きますかと、人生は私に問うている。
    ヨブも生き、フランクルも生還し人生を生き抜いた。

    庭の花たちも、その短いいのちを生き切って散って行く。
    それなのに、また新芽が現れ、すくすくと逞しく育っている。
    そのいのちには終わりはなかった。
    例え違う花であろうとも、この根っこは同じ花たちだった。
    同じいのちを源として生きているのだから、
    この花が終わっても、あの花が生きて行く。

    散ることを潔く受け入れるから、あの花の輝きがあるのだろう。
    例え人生の意味を言葉では語れなくとも、
    そんな与えられた人生をいのちを静かに潔く受け入れる時、
    人は、やっと何かを悟れるような気がしている。

    ただ酔っぱらいが庭で音楽を聴きながら爆睡している。
    そんな日々に、心が不思議と安らいでいる。

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