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  • from: クマドンさん

    2016年09月16日 06時05分33秒

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    葉っぱは語る

    庭にある鉢に小さな紫陽花の樹が植えられてある。
    この夏の暑さのせいか、私の水のやり方のせいか、
    すっかりか細い幹が茶色に変色して、葉もみんな枯れてしまっていた。
    ああ、ごめんなさいと、いつも水をやりながら謝っている。

    すると、三日前だろうか、
    そのか細い樹木にちっちゃな本当にちっぽけな葉っぱが付いていることを発見した。
    そして、昨日はその先にまた小さな葉っぱを見つけた。
    黄緑色の生まれたばかりの赤ちゃんだった。
    つまり、この紫陽花は死んではいなかったのだ。

    では、どこで生きていたのだろうか。
    それは、きっと根っこでしっかりと生きていたのだと私は感じた。
    こんなにも弱り果て、葉っぱを枯らし、死んだようにして佇んでいても。
    土の中で根っこは生きて、しっかりと養分を送っていたのだ。
    そのか細い枝の紫陽花のもつ生きる力の偉大さを感じた。

    コナラの樹もそうだった。
    花壇での位置を替えるために異動した後、
    だんだん葉っぱが萎れてきて、縮れ、弱って来た。
    私がいくら焦っても、後悔しても変わらなかった。
    いつの間にかまだ40センチにも達しない幼木だったが、
    すっかり枯れて、ただの枯れ枝のコナラとなった。

    そのうちにと思ってそのままにしておいたら、
    何とその枯れ枝から、ちょこんとちっちゃな葉っぱをつけたではないか。
    驚いたなぁ。
    死んだとばかり思ったものが生きていたんだ。
    今ではすっかりと立派な葉を付け、
    そんなことがあったなんか何も感じられない逞しさだ。

    あのもらって来た翌日には、
    モンシロチョウの幼虫に葉っぱを全部食べられた樹もそうだった。
    20センチほどのただ一本の幹だけの樹だった。
    その幼葉を全部あの幼虫は食べつくしてしまった。
    その幼虫も私が餌として買って来たポンカンの葉を食べることなく、
    鳥によって天に昇ったが。

    その樹から新しい葉が出たのは、私が退院してからだった。
    ああ、葉っぱをつけたな。
    そしたら、にょきにょきとあっちこっちに向かって緑の枝を伸ばし、
    盛んに葉を付け始めたのだった。
    今では立派なる樹となって庭にどっしりと鎮座ましましている。

    葉っぱは、樹々たちの生きている証でもあった。
    初めに、葉っぱありだ。
    その葉が生まれ、育ち、茂る間は、その樹々は安泰なんだ。
    葉っぱは私に「生きる」を語り聞かせてくれたいた。

    「身体のことは心配しないで、身体に任せなさい。」
    「根っこが大地に繋がっているなら大丈夫です。」
    「余計なことを心配しないで、ただ毎日を任せて生きなさい。」
    「いのちは、決して死にませんよ。」
    「蘇りが、いのちの答えです。」

    私は、その語りかけを聴きながら、その表れを言葉にする。
    すると、私がどのように生きるべきかの「問い」に対する「応え」となった。
    初めは、葉っぱなんだ。
    しかし、その葉っぱが語ることこそ、真実の「言葉」となる。

    私は、そんな樹々の生きる姿から謙虚に学ぶことの大切さを感じている。
    感じることは、確かに知ることよりも大切なんだ。

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