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  • from: クマドンさん

    2016年09月24日 12時30分36秒

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    生類だよね

    今まで、ずっと庭に居た。
    玄関の横に新しい花壇を創った。
    そこには花の種をただ植えた。
    来年の春には花が咲くそうだ。

    プランタには買っておいた野菜の苗を植えた。
    キャベツ・白菜・ブロッコリーだった。
    いつの間にか種から育っていたミニトマトの苗もある。
    秋ナスが実り、ピーマンもたわわにぶら下がっている。
    ちょっとした菜園だった。

    パンジーとビオラを植えた。
    まだまだ数が足りないようだ。
    飲み会一回分の資金があれば、庭は花でいっぱいになるはずだ。

    そして、草取りをせっせとした。
    ハーブ園の枯れたハーブを抜き、風通しをよくした。
    地面から可愛い芽がたくさん出ている。
    その芽に光が当たった。

    しかし、私は植えるだけだ。
    後は、それぞれがもっている生きる力に委ねられる。
    「思い通りにはならない。」
    本当にそんな当たり前のことを花や野菜たちには教えられる。
    どう育ち。どう生きるか。
    それは、それぞれの草花が宿している運命のようなものかもしれない。

    同じものは一つとして存在していない。
    「みんな違ってそこにある。」
    それぞれがやっぱりそれぞれの個性をもって生まれてきている。
    強いものも、弱いものも存在している。
    生き延びるものも、枯れてしまうものも、同じ環境なのに存在している。

    では、私は何をしてやれるのか。
    ただ傍らに居て、心を配ることだけ。
    水やりを忘れず、草花の日々の様子を敏感に感じて、
    できることは、できるでけ、手をかけ、声をかける。
    「きっとそれだけ。」
    私にできることは、それだけのことだった。

    のびるものもある。力尽きるものもある。
    応援はしても、その替わりに生きることはできない。
    「生きるのは、あなたなんだ。」
    ただ、あなたが生きていてくれることを、私は願っている。

    「待つこと。」
    私は、ただこうして待っている。
    今は萎れて弱弱しそうな白菜の苗も、
    きっといつかはしゃんと立って、葉っぱを緑色に茂らせるだろう。
    だから、私は「願いをもって、待つこと」にしている。

    「生類」という言葉を、教えてもらった。
    そうだよな。「生類」だよな。
    その言葉で、私と庭の草花と、ここに集まる鳥や虫たちとが包括された。
    あれっ、同類だった、仲間だった。
    ならば、どうやったら一緒に生きられるか、考えて生きようよ。

    そんな視点から庭の草花や野菜たちを観直したら、
    「生類憐みの令」が、違った意味で腑に落ちた。
    私も生類、あなたも生類、この花たちも、この蝶たちも、あのカナヘビも、
    ああ、みんな生類、仲間なんだ。

    庭にずっと居ると、私はいつの間にか生類の1つとなっている。
    だから、いつまでたっても飽きずに落ち着いているんだと、
    生類の中で生類に囲まれながらふっと想った。

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