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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2016年09月27日 06時03分54秒

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    親父として・・・・

    さてさて、「どうしたもんじだろうかなぁ。」
    Sさんに教えてもらった言葉だ。
    言葉は、生き方だ。
    そして、言葉はその人の内に宿り、
    いつかその人に発見され、気付かれることを待っている。
    そんな言葉との出会いは、とても嬉しいものだった。

    私たちは、語りながら、その言葉に至ることがある。
    「ああ、それそれ。」
    「そうだねぇ。」
    その瞬間がとてもとても在り難く感ずる。
    言葉は、その人の生き方そのものとなる。

    しかし、その言葉そのものを生きることの何と難しいことか。
    「頭では分かっている。」
    なのに、身体はそうは動かない。
    失敗を続け、うまくいかないことばかりでため息も出てしまう。
    思い通りはいかないものと諦めていても、
    ついついそこに欲が出る。

    家族の中での私と言う存在を想うことがある。
    さんざん好き勝手をしてきてしまった私は、
    ある意味家族からの信頼感は皆無に等しい。
    私には父親はいたが、彼も父親としてのモデルにはならなかった。
    彼もまた、私と同じようにして好き勝手をやり切り、
    そして、すーっと去って行った人だからだ。

    親父とは、いかに生きる者なのか。
    厳格な親父に育てられた。
    真面目で家庭のことを守り通した。
    家族を愛して、自分を犠牲にしてまでも家族に尽くした。
    そんな親父を、私は知らない。

    息子という字を見て、ぎくっと驚いたことがある。
    今更ながらだが、「自分の心」と書いて、息子と読む。
    他の読み方は、「息いき」だった。
    私の生きているそのものが、息子になる。
    つまり、息子は、やっぱり善くも悪くも私にとっては鏡だった。

    長男と次男を、今はただ見守るだけだった。
    言葉をかけようとすると、ろくな言葉すらかけられない。
    遠慮しているのではないが、聴いてもらえない言葉をかけることをためらっている。
    「それでもあんたは父親なのか」と、呆れられようが、
    何だか今は、言葉ではないような気がしている。

    失地回復とでもいうのだろうか。
    息子たちの心の中には、どんな親父が存在しているのだろうか。
    私には、自信はなく、
    勝手ながら、ただただ彼等に大人になってもらいたいばかりだ。
    父親不在の家庭とよく言われる。
    それは、ここに居たとしても、子どもたちの心に居なければ、
    やっぱり不在だったのだろうと、そう想っている。
    失った月日は、決して取り返せないものだった。

    こうして親として生きて、こうした言葉をかけてあげてくださいと、
    今、言われても・・・・。その大事な時には、気付かなかったんだ。

    そう考えると、言葉とは、試練や絶望を通してしか現れないものだった。
    哀しみと苦しみ、辛さが深まると、
    土の中で根っこがどんどん延びて行く。
    平穏・平安な日々には、その根っこは育たない。
    やはり、どうにもならない状況に立たされた時、
    言葉は、その姿を現してくれた。

    私は、帰って来ると、台所の流しをきれいにすることにしている。
    食器乾燥機の中の食器を、食器棚に仕舞う。
    息子たちが食べた後の食器を洗う。
    散らかっていたら、少しだけ物の位置を整え、整理する。
    昨日は洗濯機にあった洗濯物をベランダに干した。
    お風呂を洗って、湯をはることもある。
    庭で酒ばかり飲んでいる父親だが、そればかりではないのだ。

    Sさんとは、我を語りながら、その言葉と出逢う。
    息子たちとは、いつかそんな言葉と出逢える関係になれるものかと、
    何とも言えない気持ちで、日々を暮らしている。

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