今週、風邪をひいたのか体調がよくなかった。
喉が痛くなり、痰が絡み、咳が出る。
おかげで昨夜は合唱の練習をお休みだった。

体調はいろいろなところに姿を現す。
先週から突然の体重の増だった。
それは、担々麺を三杯も一週間で平らげたせいでもあった。
コンテストのファイナルを目指すために、
私は、私の身体を捧げた。
その結果、７６キロとなり、今は７４キロから下がらなくなった。
お腹周りに贅肉が付き始めた。

帰ったら早く眠ろうと想っていたが、
妻がなかなか帰っては来なかった。
私は買い物を禁じられている。
いつも余計なものや、贅沢な刺身を買って来るからだ。
だから、腹がすいたので冷蔵庫を見た。

何も無かった。
腹の足しになるものが、今日に限って存在していなかったのだ。
何だか、腹がすくにつれて腹も立ってきた。
腹の好き具合と、腹の立ち具合とは、私に置いては比例する。
減量を心掛けているので、昼も食べる量を抑えているためでもあるし、
夕方になると血糖値が下がるせいでもあるらしい。

私は、カットキャベツにトマトとレタスを混ぜてサラダを造った。
昨晩の残りの中華風の煮物を温めた。
木綿豆腐を冷ややっこにした。
それを食卓に並べたところで、妻が帰って来た。
「どうしたの。今日は合唱だから遅くなると言っていたのに。」
「だから、私、思いっきり仕事して来たのに。」

しかし、私は、帰宅前に妻に具合が悪い、合唱は休む、菊水頼むと、
一本のメールを入れておいたはずだ。
しかし、妻は、そのメールを見てはいなかったのだ。
「ああ、メール、見ていなかった。」
それだけだった。

極力、腹を立てないようにしているが、
何だかやっぱり腹が立ち、その腹が立った自分を制御できなくなってしまった。
まるで、母親の帰りが遅くなったために腹を立てている駄々っ子だ。
本当は、こうしたことはすーっとスルーをしたいのだが、
何だかそこにひっかかり、こだわってしまったのは、
「ごめんね」が、無かったからかもしれなかった。

「ごめんね」と言われれば、「いいよ」と言う。
私は悪くない、仕方なかったと言われれば、腹も立つ。

風邪をひけば、身体がだるくなり、辛くなる。
体重が増えると、身体の重さが変わり、何だか後悔と哀しさに陥ってしまう。
腹が減れば、血糖値が下がり、身体が食べたいと欲求し、いらいらとしてしまう。

身体と心、感情は、こうして縁でしっかりと結ばれている。
ああなれば、こうなるのだから、
もっともっと身体のことを労わって、身体の声を聴き、
身体に負担と欠乏を与えないことだ。

そのことで、心身ともに平安なる生活ができるようだ。

身体の声を聴く。
まずここから始めよう。