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  • from: クマドンさん

    2016年11月18日 06時02分56秒

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    「分かる」って何だろう

    さてさて、昨日ははっきりと長男に言われた。
    「父さんには、俺の気持ちなんか絶対に分からない」と。
    私は、黙って食事しながら、その言葉を背中で聴いた。
    「そうた゜ろうなぁ・・・。」何も言い返す気持ちも無かったる
    人って、その人のことが本当の意味で分かることはできるのだろうか。
    私は、「分かるって」何なんだろうと、考えていた。

    すまない父親だ。
    本当にその父親としての謝罪は済んでいない。
    こんな父親であったことを、確かに申し訳なく思っている。
    他の父親だったら、どんなにかよかったことだろう。
    でも、どんな父親だったらよかったのだろう。
    済まないとは、まだ済んでいないという意味らしい。
    私は、父親として、為すべきこと、やるべきことは済んでいない。
    そうした意味での謝罪の気持ちは深い。

    私は、こうしていても私なりに彼のことを心配している。
    いつもいつもふと彼がどうしてるかと思わないことはない。
    ただ、彼の人生は、彼が生きる人生であるということ。
    私が、彼の替わりには決して生きることができないということ。
    私がそうして欲しいと想うことは伝えるが、そうしなさいとは言い切れないこと。

    それは、彼が、彼であり、彼は、私ではないことの確認でもあった。
    彼が、彼の意志で決めたこと。
    彼が、彼として生きる道を選択し歩きだすこと。
    それこそ彼の人としての自由であり、親として最も望む生き方であった。

    だから、私はこの年になり分かったことは、
    彼を独りの彼として見て、そうした人と人との向き合い方で向き合うということだ。
    私は、父親だから、私は誰よりも彼のことを心配する。
    私は、父親だから、私は誰よりも彼のことを信じ、支えて行く。
    私は言葉では、教えることはできない。
    私の言葉は、彼には受け入れられる言葉ではないからだ。
    そういう意味で、「ごめんなさい」という父親だ。

    でも、想う。
    私が、コトバの人として生きることは、彼にとっても大事なことではないかと。
    彼も、池田晶子さんを読んでいた。そして、私に言った。
    「父さんなんか、池田晶子のことすら分かってない」と。
    何だか、そんな言葉がとても嬉しくも感じた。
    私が信望してやまない言葉の人を、私は分かっていない。
    そう言い切れる彼が、何だか頼もしくなった。

    彼は、分かっている・・・・のだろうか。
    ただ、「分かろう」と懸命であることや、
    「分かってもらいたい」と切に願っていることは、
    私には、彼が日々「考えている」人であることの証明のようで嬉しかった。
    ここではなかったら、きっと彼は切羽詰まって考えなかったからだ。
    その状況が、人を追い込み、大人にしていく。
    そんなことを言っていると、
    また「分かっていない」「口だけだ」と言われそうだ。

    彼からそう言われて、ずっとずっと考えている。
    今朝も、2時に目が覚めた。年をとったものだった。
    それからしばらく、あの病院の夜中のようにして考えていた。
    こんな時には、無理に眠ろうとはしない。
    考える時間を天が与えてくださったのだと想い、考える。

    「分かる」ことは、できない。
    しかし、「感ずる」ことはできる。
    私は、彼が言う意味で「分かる」ことはできないだろう。
    それは、彼が私のことを「分からない」と同じことだ。
    しかし、私は、彼を、彼そのものを感じている。
    それは、確かに言えること。
    「父さんは、俺の気持ちを分からない」と、はっきり言われた。
    「だから、もう何にも言わないことにする」とも。

    でも、感じている。
    今、ここで、こうしていても、彼を感じている。
    それだけは、彼には言える。
    「私は、あなたを感じます」と。

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