昨日の午後、ちらちらと雪が舞っていた。
庭に出たら、あられも散っていた。
そんな時節になったのだなぁと、その寒さで冬の到来を感じた。

何だか心と身体との調子がよくなかった。
いい時だけでないとはよく分かっているが、
その状態になると、なかなか抜け出せない私だった。
本を読んでも心に沁みない。
活字をだ目で追うだけだった。
そんな時は身体を動かすことだと、散歩に出かけた。

外に出たら寒いのなんのって。
それでもう一度家に戻って、マフラーを探した。
それから、ウールの帽子を探したら、どこにもそれはなかった。
変だなぁ、ここにあったのに。
しばらく探して、諦めた。

風が冷たく、耳が痛かった。
そして、はっと気づいた。
去年の冬は、そのウールの帽子は私には必要がなかったことに。
去年の今頃は、散歩どころか、病院のベッドの上だったんだ。
だから、ウールの帽子は必要が無かった。

ヤマダ電機で、小さなパソコン用のスピーカーを買った。
それから、遠回りして家に帰った。
すると、突然のようにして強い向かい風と雪になった。
さっきまで落ち着いていた天気が一変をした。
それでも私はせっせと早足で歩き続けた。

風の中。ささやかだが吹雪の中。腹が減った。何だか辛くもなってきた。
あの何とも言えない不調感は、今でも続いている。
また例のやつがやってきたのだろうか。

確かに無常なものだった。
いつも同じではない。
どんと落ち込むこともある。
こうして書けなくなったので、これでやめる。
そんな時もある。

歩けない時は、歩けないことを。
歩ける時は、歩けることを。
気持ちがよい時は、気持ちのよいままを。
こうして心身の不調の時は、その不調のままを。
じたばたしないで、たんたんと、そのまんま受け入れる。

きっとそれは、いつか止むこと。
あの吹雪がどこかに行ってしまったように。
歩くことすらできなかった私が、すたすたと歩けるように。
「今、ここ」の私は、またきっと変わる私だ。
心身は母からもらったもの。
魂は、霊からもらったもの。

だから、心身が不具合が悪く、どこかぎくしゃくしていたら、
それはそのままにほっておく。
魂は、全く何も変わっていないのだから。
任せて生きる。

今朝は、何もことばが出ない。
こんな日もあると、これで書くことを止める。