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  • from: クマドンさん

    2016年12月21日 06時14分51秒

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    さて奇跡は、在った

    「無ければ無いで、無いのだし、在ったら在ったで、それなりに」 池田晶子

    さて、奇跡は起こすもの。
    それは、きっとそうなんだと、鹿島の闘いを観ていてそう感じた。
    ファイナルが始まったら、涙が自然と流れた。
    ただただ、心の奥がジーンと感じてどうにもならない。
    ファイナルを、J1のチームが闘っている。
    世界のトップチームと、目の前で鹿島が闘っている。
    このことを誰が予想しただろうか。

    鹿島の創設の時、ジーコが選手として鹿島に来た。
    そして、クラブチームとしてのジーコ魂を植え付けた。
    鹿島が選手権をあれだけ制しているのは、
    そのジーコの魂と闘争心とが受け継がれているからだった。
    そういうチームで在り、そういうチームになっている。

    しかし、前半はどうだろう。
    試合開始早々に相手のレアルに得点された。
    ロナウドのシュートに六万人の観客は総立ちで歓喜した。
    ロナウドのゴールを観た。
    私も立ち上がって雄叫びを揚げた。
    鹿島が相手であっても、観客はやっぱりロナウドのシュートが観たかったのだ。

    その後、鹿島は一方的な守りを強いられ、
    レアルは、ゆっくりゆっくりと外でボールを回した。
    まるでそれは練習試合か親善試合のそれだった。
    クラブワールドカップのファイナルがこれか。
    私は、ある意味幻滅を感じ、何だか悔しくもなってきた。
    レアルの世界水準のサッカーが観られないと感じたからだ。
    鹿島はホームの日本でありながら、アゥェーでもあったのかもしれない。
    そんな重圧が選手たちにはきっとあったと想う。

    しかし、後半の入りから違った。
    ひとりひとりの動きが変わったと同時に、スピリッツも変わっていた。
    ピッチを縦横無尽に走り抜け、ボールに食らいつき、奪っていく選手たち。
    ボールと一緒に相手の足元に飛び込み、ドリブルする相手からボールを奪う。
    パスコースを消し、外へ外へと相手を開かせる。
    中央にはフリーを作らず、来たボールをインタ-セプトするために構えて待つ。
    全ての選手がボールの動きと連動し、瞬時に反応し、素早く回す。
    ガチでのぶつかり合い。
    レアルがレアルでなくなり、鹿島が鹿島となった。

    前半で学んだことは、今、ここに活かされている。
    全く違ったチームと言っていいくらい、全てのプレーが鋭く、切れ味があった。
    レアルは戸惑ったに違いなかった。
    そして、柴崎のゴールが生まれた。
    「まさか」「何だ」「どうなったんだ」と、観客は度肝を抜かれた。
    そして、目が覚めた。
    今、ここでは、鹿島が全てを出し切って、世界のレアルと闘っているんだと。
    それは、鹿島がジーコに捧げる魂の闘いでもあった。

    私は、鹿島のサッカーに心が奪われた。
    一つ一つの動き、パスの出し方、お互いの距離感、ボールの速さ等、
    私は、それを声に出しながらその意味するものを確認していた。
    「すごい」本当に鹿島はすごかった。
    私は、奇跡を観ていると感じた。
    そして、奇跡は願うものではなく、起こすものだと鹿島の闘いで実感した。
    私は、いつの間にか独り立ちあがり、鹿島に声援を送った。送った。送った。

    レアルが観えなくなった。
    鹿島しか観えなかった。
    後半柴崎のここですかの左足のシュートが決まり逆転をした。
    勝てるかもしれない。
    世界一が、夢ではなくなった。
    何だ。いったい、何が起こっているんだ。
    あれから三日目。今も声が掠れてしゃべるのが苦痛だったりする。

    「おい、ここは日本だ。鹿島のホームだぜ。」
    「おい、みんな立ち上がって応援しようぜ。」
    「鹿島。鹿島。鹿島。」
    「ソガハタ、神ってるぜ。」
    何万人のバックスタンドで立ち上がって鹿島を応援してるのは、私だけ。
    私は、鹿島に勝ってほしかった。
    私は、鹿島への心からの敬意が生まれた。
    何だろうね。鹿島のことを深く深く尊敬していている私がそこに立っていた。

    あのような闘いを、私もしたい。
    サッカーは、人生だと言う。
    そうだと想う。
    サッカーには、どんなことでも起こりうる。
    それがサッカーだと、私も想う。
    そして、たった90分間に奇跡を観ることもある。
    その奇跡は、現実にここに展開されている。
    サッカーは、奇跡でもある。

    奇跡は、在る。
    奇跡は、起こせる。
    魂が、在る。
    魂が、奇跡を起こす。

    今、振り返っても、何も書けない自分がここにいる。
    ただ、感じた。感動した。歓喜した。それは在った。
    在ることを実感する。
    それも、生きるにはとてもとても大事なことだったと今も感ずる。

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