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  • from: クマドンさん

    2017年01月19日 06時06分36秒

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    子ども食堂

    昨日、あるニュースの特番で「子ども食堂」について放映していた。
    子どもたちの貧困が広がり、食事も満足に食べられない子どもが増えている。
    そんな子どもたちに温かい食事を提供しようとこの食堂は始まった。
    初めは有志たちからだった。
    週に一回、公民館や施設を借りて、そこで食事を作り、子どもたちが集まって来る。
    みんなでわいわいと言って食べる食事は、とてもおいしいことだろう。
    それは、心の食事でもあるからだ。

    小学生の幼い兄弟が、3才の弟の面倒をみながら母親の帰りを待っている。
    母親は、毎晩夜中の2時に帰宅する。
    きっと夜の仕事なのだろう。
    兄弟たちは、カップ麺やコンビニの弁当を食べて、じっと部屋で待つと言う。

    ネグレクトで虐待を受けている子もいる。
    母親から食事は与えられない。
    しかたなく、お腹が空いててもじっとして我慢ている。
    時には、たった一つのカップ麺を兄弟で一緒に食べる。
    親の居ない部屋で空腹に耐えている幼い子ども。

    今、私たちの目には見えない場所で、
    そうした貧困が現実に増えている。
    そこにはいろいろな要因があるだろうが、
    その被害をもろに受けているのが子どもたちだ。
    確かに、子どもは親を選べない。
    そして、子どもはたとえどんな親であろうとも、親は親なんだ。
    自分の居る場所は、その部屋しかない。
    どんなに哀しくても、辛くても、寂しくでも、そこが我が家だ。

    独りで34年間も、自分の家でそうした子どもたちに食事を食べさせてきた、
    あるお婆さんのことを紹介していた。
    彼女は、保護司をしていた人だった。
    ある時、一人のシンナー中毒の少年に出会った。
    シンナーをやめさせるために彼女は優しく彼に諭した。
    ところが、彼がシンナーを吸うのにはわけがあった。
    それは、食事を食べさせてもらえないので、空腹を紛らわすために、
    シンナーを吸っているとのことだった。

    彼女が偉いのはそこからだった。
    彼女はさっそく自宅に彼を招いて、食事をさせた。
    みんな自費でだ。それこそ、本物の慈悲でもあった。
    そして、その後も何百人と子どもたちはやって来て、
    その小さなテーブル・食卓について、温かい手作りの料理をいただいた。
    嬉しかっただろうなぁ。
    ほっとしただろうなぁ。
    その夜だけでも、ひもじい想いをして眠ることはないのだから。

    88歳となった今は、数人のボランティアの女性たちが手伝っている。
    光熱費が月に10万円もしたこともあったそうだ。
    その食費も光熱費も、彼女は自分で負担して、
    子どもたちに寂しい想いをさせないために、奮闘努力してきたそうだ。

    何だかなぁ。
    そんな子どもたちと、お婆ちゃんを観ていて、
    どうにもならない突然の涙だった。
    私は、何をしているんだろうかねぇ。
    いったい私は、どうしたらいのかねぇ。

    その声はここにある。
    その声はきっと助け手を求めている。
    その声はあまりに微かで、聴き取れない。
    その声はきっと恥ずかしいから大きな声にはならない。
    その声の人はまだまだ幼い兄弟だった。
    その声が聴こえた。
    そしたら、その声に向かって何ができるか。

    何だかそんな問いが生まれた気がする。
    問いは、人の生き方を変える力をもっている。
    何故ならその問いは、人としての奥深くからの声であるからだ。
    その声は、私から発せられる声ではない。
    私を超えた。
    私をきっとこの世に生んだものからの声だった。
    その問いに、どうやって生きて応えるか。

    彼女は、その問いに立派に人として尊厳をもって応えている。

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