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  • from: クマドンさん

    2017年01月29日 10時11分45秒

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    叔母たちには、いつも教えられ、励まされる。

    さてさて、起きられなかった。
    飲み過ぎなのだろうか。
    絶対的な身体の疲れを感じていた。
    立て続けに夢、夢。夢だった。
    「そうか、そう来るか」と、登場人物とシュチェーションに驚いた。
    また、眠ると夢だった。
    そして、8時過ぎに起きたら、何と声変わりをしていた。
    ガラガラ声だ。
    人並みに風邪をひいたらしい。

    土曜日のお昼は、叔母たちとの新年会だった。
    4名の叔母と1人の叔父。
    この5名の平均年齢は85歳くらいだったかも。
    全く昔のままの元気な叔母たちだったが、
    寄る年波には確かに勝てないものだと思った。

    最近は、こうした高齢者の人たちの話を聴く機会があると、
    必ず聴くことがあった。
    それは、「年を取らないと、わからないことって何ですか」だった。
    私自身、またまだ若造だが、
    59歳になってみて、やっとわかりかけてきたことばかりだった。
    まだ、わかってはいない。
    でも、何だがそのわかることのとても近くに生きているように感ずる。

    私よりも20年以上先輩の叔母たちには、
    もっともっとそのわかるべきことが、わかっているのだと思っている。
    叔母たちは、私が語るいろいろな話が大好きだった。
    トランプを語り、豊洲を語り、イスラムを語った。
    みんな目を輝かせて、黙ってそのいい加減な私の語りに耳を傾けていた。

    その時、「ああ、そうだったのか」と、わかったことがある。
    10名のこの姉妹たち。
    すでにその半分の人たちは鬼籍に入った人たちだ。
    それなのに、本当に仲の良い姉妹たちだった。
    それは当たり前のように喧嘩することも、お互いに愚痴ることはあっても、
    この姉妹としてのSファミリーとしての絆は強く、太く、絶対に切れないものだった。
    「友達が、私たちのことをよく羨ましいって言うよね」と、S叔母。

    どうしてこんなに仲が良いのだろうと思って叔母たちを観ていたら、
    何だかその理由が私にはわかったような気がした。

    まず、叔母たちはみんな正直で、欲が無いことだ。
    偉くなろうと言う人たちではなく、
    偉くなれなかった人たちを助け、支えてきた人たちだった。

    次に、家族のことを一番に大事にしてきた人たちだった。
    みな子どもたちを愛し、本当に可愛がってきた。
    私は従妹の筆頭だったから、みんなが集まると幼い従妹たちの子守だった。
    だから、今でもみんなはこんな親父の私を「Aちゃん」と呼んでかわいがる。
    59歳6か月のこのむさ苦しい男が、「Aちゃん」と、下の名前で呼ばれている。

    それから、よくよくお互いに話すことだった。
    本当によく話す。よく語る。よく笑う。そして、しみじみと思い出を語る。
    そこでわかったことは、叔母たちがとても聴き上手だということだ。
    私が話していてもそうだ。誰かが話している時もそうだ。
    聴く人は、じっと耳を傾け、その人の話を聴いている。
    途中でその話をさえぎったり、反対を唱える人は居ない。
    「そうだねぇ。」「そうらったね。」
    同意と肯定でその話は続けられる。
    だから、誰もが話していて気持ちいいのだ。

    そして、興味関心が高いということかな。
    実に実に好奇心旺盛な80代90代の叔母さんたちなんだ。
    私が池上彰さんのようにして、時事ニュースを解説すると、
    本当に真剣な眼差しで、身を乗り出すようにして聴いてくれる。
    そして、「そうだったんだね」と、学ぶのだ。
    大したものだと、いつも語るこちらが感心させられる。

    「小池さん、万歳」
    「舛添さんが悪いね」
    この反応は、まったくごくごく普通の市民の反応だった。
    革新・左翼・リベラルそのもの。
    そこをみんながぶれていないから、この叔母たちの語りは楽しいんだ。

    「この世の片隅で生きる」人たちだ。
    そして、その生き方を静かに、細やかながら全うして来た人たちだった。
    人生、いろいろなことがありすぎた。
    3人の叔母には、夫がいなかった。
    みな60代前半で死に別れた人たちだ。
    それでも、今日、ここで、独りでも生きている。

    私は、まだまだわかるの近くにいるようで、まだまだ遠いようだが、
    叔母たちは、わかるを生きていると感じた。
    笑いあり、涙あり。
    「この世の片隅で生きている」この叔母たちを誇りに思い、
    私も静かに、細やかにその生涯を全うしたいものだと考えた。

    いつもいつも教えられる叔母たちだった。

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