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  • from: クマドンさん

    2017年02月01日 06時02分28秒

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    問いを得た人は、何をすべきか

    どうであろうと、今日は来る。
    しかし、このことに感謝しているだろうかと、
    ふっと感じた。

    先日からどういうわけか、左足が臀部からずっと痺れていた。
    腰を曲げたり、かがんだりするとビッと電気のような痛みが走った。
    いつも寝床で腹這いになって本を読んでいるせいなのかとも想った。
    そうなった原因は、私にはわからない。

    今もその痛みは残っている。
    ところが、少し軽くなっていることに今朝気付いた。
    「あれっ、曲げられるぞ」と、ビッと走る電気が弱まったことを感じた。
    「へぇ、よくなってきているんだなぁ」と、改めて身体の不思議を感じた。

    自然なるものとは、回復する力を備えている。
    その回復する力や、蘇生する力を、
    こうして失ってみたり、傷ついてみたりして初めて感ずる。
    しかし、その前はどうだろうか。

    何事もなく、ごくごく当たり前に腰を曲げ、かがみ、腰を降ろしていた。
    その時には、私はこの臀部からの神経のことは全く感じていないのだった。
    何事もないとは、全てが叶って当たり前に働いているということだ。
    だから、その存在そのものにも気付きはしないのだ。
    「へぇーっ、普段の生活って、すごいものなんだなぁ」と、改めて感じた。

    今朝、起きて台所へ降りたら、妻も起きて来た。
    「昨日、寝てしまったから」と、テーブルの上の食器を片付け始めた。
    次男は冬季だけの限定で、リビングに布団を敷いて眠っていた。
    長男は、昨夜は友達との飲み会だった。
    いつもなら起きて来る時刻だが、まだ眠っているのだろう。
    それは、それは、いつもの何も変わらない生活だった。

    しかし、みんなが健康だから、みんなに何事もなかったから、
    いつものような今朝なんだなぁと、
    何だかそんな当たり前のことに、やっと気付いた私だった。
    私が突然の腹膜炎と手術で長期の入院だった。
    その間、私はここには居なかった。
    まあ、家族にとっては「居ないほうがいい父親」であるようだが、
    三人だけの暮らしだった。

    私は、私で、病室での独り寂しい暮らしだった。
    どんだけ早く家に帰りたかったことか・・・・。
    しかし、身体に尋ねると、当分は無理であることが自分でもよく分かった。
    だから、ここで暮らせるだけで、ありがたいことなんだ。
    ここに居るだけで、居させてもらうだけで、ありがたい。

    今も、臀部からの痺れるような痛みがある。
    でも、三日前よりは少なくなっている。
    何かの具合で、繋がるものが繋がり、塞がっていた栓が取れたのかもしれない。
    痛みが無いことをありがたく感ずるのは、
    痛みがずっとずっと続いていたからだ。

    「心の時代」のある僧侶の話。
    阪神・淡路大震災で、一瞬のうちに父と妻と娘とを亡くしてしまった人。
    遠い地で仕事をしていた彼に、震災のニュースが入った。
    駆けつけて見たら、伽藍は倒壊し、下敷きとなって家族は亡くなっていた。
    彼には、二度と再び、この家族と共に暮らした当たり前は戻らない。
    そこから、彼の深い深い「問い」が始まった。

    問いは、苦難の中に在る。
    問いは、生まれる前からここに在る。
    ただ、その問いが、目覚めたということだ。
    当たり前に気付かずに生きている私に、問いは生まれた。
    それは、痛みであり、苦悩であり、喪失感であり、絶望であり、挫折でもあった。
    その中にしか、この深い深い問いは表れてこないものだ。

    それは、問いが生まれるための縁でもあった。

    それでは、その問いを得た人は何をすべきなのか。
    考えることだ。ただ考えること。
    そして、そうだと想った生き方を、ただ今日一日生きる人。
    きっとそれが仏の教えなのだろうと、私は想っている。

    そういう人に、私もなりたい。

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