アウレス家の悲劇・・・娘を生贄に、母は夫を殺し、娘と弟は母を殺す。

古典　ここに現れるはずのない人間が、すみやかに現れる。
　　　「えっ、まさか、ここに来ないよね。」
　　　その期待感。観客が見たいもの。

悪い予感が当たっている。
神は、願望だけ与え、現実は正反対の結末を与える。

こうならなければいいというカードを引いてしまう。

「これは罠だ。逃げ道はない。」二つの選択。余地は残されていない。必然。
二つの道の岐路に立っている。

戦争　財宝と女を手に入れたい。
　　　戦争の口実を作る。相手の国をほろぼす。
　　　戦争とは、略奪と侵略。

運命の暗示　人生は思い通りにいかないよ。
　　　　　　思い通りにいかないことは、いいことなんだよ。
　　　　　　悪いカードを引く人間　・・・　気持ちがすっきりしてくる。

カタストロフィー　破壊む・悲劇
カタルシス　　　　浄化

対のいない神様　→　対のいる神様　→　お互いの身体を見ると違っている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　不完全　出っ張っている
「まぁ、いい男」「ああ、いい女」　まぐわって子どもを作る。
先に男が言う　→　五つの島が出来た。

難しくはない。紀元前の人間を演ずる。あんまし変わらないのではないのか。
まぬけな人たち。ギリシャ劇の体験は、人間を体験すること。もっと人間的に。

神は、右の道と左の道とを与えられる。
そのどちらにも落とし穴がある。・娘を殺す　この選択をせざるを得ない堕落と腐敗。
　　　　　　　　　　　　　　　・戦争を行う
会社に生き残るためには、何かを犠牲にしなければいけない。
究極の過程・個人か公か。
その罠が待ち受けている。・・・自分の心を汚して生きられるか。

これは罠だ。　人間は必ず間違いを犯す。
　　　　　　　必ず人は罪を犯す。
　　　　　　　「罪を犯し、心を汚す」
次の問題。「どうすれば心を汚さずに生きていけるか。」

罪を犯しながら、心を汚さずに生きていけるのか。　・・・　永遠の課題
「殺せ。」心を汚す。

全てが一瞬に逃げてしまう岐路に立っていた。

この言葉の中に演劇がある。
もしかしたら、みんなが心の中で体験したいこと。
それは、みんな心の中に在る。

「自分の中に在ることとして、この言葉を話す。」「それが、言葉」
「この言葉を体験してほしい」

今、心の中で起こった出来事として、
それを聴いている人の心の中にも同じことが起こる。

「この言葉の後ろにあるものが人間」

「この言葉の向こうにいる人間のところへ扉を開いた。それは自分の心なんだ」

「言葉の後ろには、必ず人間がいる。」
「ここには、過去と現在と未来がある。この言葉を通してみんなが出会う。」

「演じないで」「何で、演ずる必要がある。」

「この言葉の中には、そう想っている人間がいる。」

「心の現在が、自分の現在になればいい。」

「この台詞が自然に出て来る。」

「その言葉が、心の真実として語られる。」

「心に在ること」「心にないことをしゃべらない。」

「心に想っている。」「作った心でしゃべってはいない」
「それは、作った心がしゃべった言葉でしょ。」

「運命とは、必然。必然は、選択できない。本音。」

みんなの心を一つにする瞬間。この中に入ったら、そう選らばざるを得ない選択。