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  • from: クマドンさん

    2017年04月30日 06時43分09秒

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    草取り・草取り

    さてさて、昨日は山ノ下祭りの本宮だった。
    いつもの年なら一番太鼓を押して町内を回っている。
    酒を飲み、酔っぱらって太鼓を叩く。
    これがまた調子はずれなために、みんなの顰蹙を買っている。
    それでも、やっぱり祭りの太鼓はやめられない。
    春と秋、年に2回のお祭りだ。
    しかし、ここ2年間ずっと出ていない。
    それは、病気と手術のためだった。

    遠くで太鼓の賑やかな響きと笛の軽妙な音が聴こえる。
    来た来た。宮昇りの行列だ。
    一本離れた大通りをその一団は通り過ぎる。
    いつもはそこで老いた父と母と叔母たちが応援してくれたものだった。
    今は、行けない。諦めた。

    私は、これ以上ワイルドにならないようにと、
    庭の草取りを一気呵成にやることにした。
    腰をかがめての作業が出来なかったので、ここまでほったらかしたが、
    いよいよここまでという段階に来ているようだった。

    とにかくわっさわっさと野草を鷲掴みにして採って行った。
    90ℓのビニル袋がみるみると一杯になった。
    順番にゆっくりだが、確実に採り進んだ。
    その野草の下の芝生は、それでも無事に育っていた。
    あらかた庭の手入れを終えると、何と3時間近くの格闘だった。
    ビニル袋は3つになっていた。
    集中してしまうと、行くところまで行かないと気が済まない。
    そして、ただ只管、無心になった。

    無心とは、何もない空っぽではないのかもしれない。
    何かにどっと集中して向かい、わき目も降らずに奔走している。
    その最中は、目の前の一瞬一瞬を考えるだけだから、
    余計な雑念は一斉入らない。

    今もこうして文章に集中して、言葉を紡いでいる。
    すると、自分の意図や意識ではなく、
    自ずから次々と動き出す自分自身を感ずることがある。
    その瞬間も無心だった。

    あの激烈な痛みの最中も、痛みとの格闘だけで、ただただ無心だ。
    本当に余計なことを考えずに生きていた。
    「痛い、痛い、いてーーーー」で、何も悩みはないのだった。

    なのに、ほっと一息入れたり、ダイニングに居たり、家族といたり、
    そんな人の中にぽっと入ることで、
    何だか雑念・雑念・妄想・妄想となってしまうのはどうしてなのかな。
    寂しさや、腹立たしさや、時には怒りだったり、諦めだったり。
    人の中に居ることは、どうしてこんなに感情や想いが揺れ動くのか。

    私は、太鼓を叩き続けてトランス状態になったことがある。
    「クマ、へたくそ」といつも言われる親父に、「クレージー」と言われた。
    それでも叩き続けたあの瞬間は、確かに無心に生きていた。

    すっかりときれいになった庭だった。
    ついさっきまでのワイルドはいったいどこへ消えたのか。
    プランタまで土を掘り返したので、花を植えたくなってしまった。
    庭が在って、外で仕事で来て、本当に幸せだと想った。
    その草取りの瞬間、瞬間も無心だった。

    でも、人の中に居るとなぁ・・・・・。

    人が一番難しいなぁと、ふと感じた。

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