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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2017/07/20 05:18:52

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    二人の生き方に学ぶ

    ハートネットTVには、教えられることが多い。
    自分は何も予期していないのに、突然病に襲われる。
    難病と言う不治の病に侵される。
    仕事を失い、人生の希望も失い、途方に暮れて絶望する。
    やっぱりその瞬間は、死を想う。
    ずっとずっと「何で私なんだ」と恨みながらも、
    どうしてよいのか分からない。

    そんな引きこもりや鬱の中で、生きざるを得ないこともある。
    私たちが忘れているのは、それは、彼は私なのかもしれないと言うことだった。
    私が、もし、今朝、ここで、脳内出血で突然倒れたら、
    私は、きっと生死を彷徨うこととなる。
    あの腹膜炎から敗血症になり、即手術だった私にはそのことはリアルに感ずる。
    それは、他人ごとでは決してないということだった。

    ところが、人というものは、実に、逞しく、信頼に値するものだ。
    そんなどん底の闇の中から、彼らは、復帰した。
    いや、もし、その病と身体的な不自由な生活がなかったとしたら、
    決して気付くことのなかった生き方を、
    彼等は、自分自身の中に見つけ、それを信じた。
    その再生力は、その蘇生力は、全ての人には生まれる前から与えられている。
    ただ、幸い?使う機会がないだけ。
    その阿頼耶識を知らないだけなんだな。

    Aさんは、プロのギターリストだった。
    ある日、突然倒れた。脳内出血だった。
    目が覚めたら病院のベッドの上で、右半身が全く効かなかった。
    ギターを弾けない。それから、ずっとずっと引きこもった。涙だった。
    ところが、ある医学療養士の女性の一言が彼を救った。
    やっぱりどうしても大好きなギターを弾きたいと想った彼が、
    リハビリの時に彼女に訊いた。
    そしたら、笑顔で、「いいですね、やれますよ、やってみましよう」との返事だった。
    彼は、絶望の中で、「その夢、やってみましようよ」と、肯定してもらえたことが、
    何よりも嬉しかったそうだ。

    そして、猛特訓だった。
    左手の指だけで、演奏できるまでになった。
    小さなライブハウスは、満員のお客さんだった。
    「力をもらえる」「本当にすごい人ですね」と、涙で語る人、人。
    きっと私も彼の演奏に出会ったら、感動で深く深くが震えるのだと感じた。

    もう一人のBさんは、突然、全身の筋肉が麻痺して動かなくなる難病だった。
    身体の先の方からだんだんと動かせなくなって来る。
    タクシーの運転手で、可愛い二人の男の子の父親だ。
    将来は、年老いた両親のリンゴ農家を継ごうと考えていた矢先、病魔が襲った。
    走っても五歳の長男を追い越せなかった。
    おかしいなぁと感じていたら、突然、右腕を下にしてぐらっと倒れた。
    病の発症した瞬間だった。

    彼は、死のうと想った。生命保険の2000万円だ。
    鬱で数年、そうやって引きこもった。仕事はない。家族はどうする。
    そこで、彼ははっと気づいた。
    ある病院の患者での集まりで、得意技を披露することになった。
    彼には、これと言って自信のあるものは持っていなかった。
    しかし、気付いた。ああ、父親譲りのこの声が在ると。
    父親は、民謡の名人だった。彼は、その時、初めて人前で歌った。
    これがいかった。みんなの笑顔。みんなの拍手。手応えだ。

    それから、歌の大会にあっちこっちと出場して、優勝を繰り返した。
    彼は、歌に救われた。彼もまた、その絶望の闇の中から蘇生した独りになった。
    そして、青森では知る人ぞ知る車椅子の演歌歌手となっている。
    お年寄りたちが茣蓙に座って、彼の歌を笑顔で聴いている。
    両親も彼のコンサートには駆けつける。
    実家の居間には、彼のポスターが壁いっぱいに何枚もはられている。
    自慢の息子だった。

    両親への深い深い感謝だった。
    その肩を叩いてやれない寂しさを歌にした。
    それをしっかりと両親は聴いて、涙する。
    同じようなリハビリに苦しんでいる人たちのところで歌う。
    ここでもまた、彼の歌は、涙、涙だった。

    何だろうねぇ。苦難の意味とは。
    そこからしか人は、人として立ち上がれないのだろうかね。
    深く深くで学び、その学んだことを自分の人生で生きるためには、
    やっぱりそこをどうしても経なくてはならぬのだろうかね。
    二人に共通なことは、たくさんあるが、
    私は、もし、二人がその難病に襲われて苦悩しなかったとしたら、
    どんな人生を二人は生きたのだろうかと、ふと想った。

    Aさんは、今でも独りで暮らし、不自由でも人には頼らない生活をしている。
    Bさんは、妻の本当に献身的な愛に支えられ、20年間歌手として生計を立てている。
    二人とも、とても逞しいし、とても明るい。
    いつも笑顔で、感謝している。

    もし、二人がこの病に侵されなかったとしたら、
    こんな気持ちでこの二人はその人生を生きてられたのだろうか・・・・。

    苦難とは、
    人生をとても深くし、
    とても不思議なものに変えてくれるものなのかもしれない。
    二人は、今、ここの人生をきっと深く深く味わって生きていると感じた。

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