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  • from: クマドンさん

    2017年11月17日 06時33分31秒

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    仲間たちに感謝

    明日は、介護職員の初任者研修の修了試験だった。
    全15回。それも毎週土曜日のまるまる一日。
    9時半から午前の部が始まり、45分間の昼食休憩の後、
    4時半まで講義や実技の研修が続いた。

    初日は7月末の土曜日だった。
    一番前の席に座って待っていたら、
    次々と若者が入って来たものだ。
    隣には認知症の人のためのグループホームで働いているSさん、27歳?。
    後ろには毎週小千谷から新幹線で通って来る、元レントゲン技師のWさん、35歳?
    その横には万代から自転車で来るTさん、30歳?
    も一つに後ろには、高卒で4月から介護職員となったKさん、何と19歳。
    そこに私、60歳が混じって、研修や実習を続けた。

    私は、彼らとここで出会えて本当によかったと感じている。
    きっとここだけの、今だけのお付き合いになるのだとは思うが、
    こうして出会えたことは、やっぱり天恵、何か深いものの働きだと信じている。
    それぞが、人生にいろいろな困難や挫折や、試練を抱えてここに到っていた。
    「僕は、ずっと幸せに生きて来ました」なんて、言える人に、私は会ったことが無い。
    人を知れば知るほど、辛かったね、と、何だか深くで共感できるものを感じた。
    そのことは、何も語らなくても、その人の雰囲気や、語る言葉に滲み出る。
    ただ、ちゃらちゃらしてきた人には、話す気は起きないが、
    こうして、新たな人生を開拓して、歩きだそうとしている若者には、
    何かやっぱり深いものを感じた。

    Tさんは、若い頃、白血病で死線を彷徨った経験をもっていた。
    私もそうだが、病院で不自由な身体で長期療養すると、
    本当にその日々の何気ない生活の在り難さが分かるものだった。
    身体は、いつ元に戻るのかは、身体に聴いてください。
    私は、立つことがやっとで、歩くことすらできません。
    この痛みを、どうにかしてもらえませんか。苦しいです。辛いです。
    そんな人生の一時期を経て来た彼には、
    彼だけが腑に落ちている生きるの哲学があるように感ずる。

    隣の体格のよいSさんは、学校生活での挫折をたくさん経て来たようだ。
    それでも、介護職と成り、こうして資格を取ろうとして勉学している。
    彼の現場での話が、とてもユニークで、面白おかしで、
    毎回、講義の始まりの前に、
    「今週、おもっしぇことあったけ」と、声をかける。
    新潟花火の夜の話は、最高に笑わせられた。
    提出する課題をやって来ないので、私の答案を見せ、答えを教える。
    「ありがとうございます。いつもすみません」と、恐縮している。
    彼は、施設のおばあちゃんたちに、とてもとても人気なキャラだった。
    そうだろうなぁ。この人柄は、誰からもきっと好かれることだろう。

    この研修を受けない限り、出会えなかった人たちだった。
    そして、最初に座った席が違っていたら、
    こんなにお互いを知り合えなかった人たちだった。
    不思議なもので、こうして見ず知らずの人たちが集まると、
    その中で、何だかそれぞれの人の立ち位置や、役割が決まるものだった。

    私は、実習では、白髪なのでリアル利用者として、よくベッドに寝かされた。
    Sさんは、現場での出来事をよくよく話してくれる。
    それが、訪問介護計画作成等では、とてもとても有意義な話となっている。
    Tさんは、まとめ役・発表役だった。
    いつもなんだかんだと私たちが冗談半分に語り合っている話を、
    すーっといつの間にか分かりやすくまとめてくれる。
    Wさんは、寡黙な人だが、実習では、「では、私が」と、率先して取り組んでいる。
    Kさんは、最年少の立場から、書き物を一切自分が引き受ける。
    何だか、そうした、「あ・うん」の呼吸がこのチームにはできていた。

    私は、介護職員の初任者研修の修了証のために、ここに参加した。
    60歳。第二の人生を、そこで生きようと心に決めたからだ。
    そしたら、こんなに素敵な仲間たちに出会うことができた。
    これって、やっぱり、何というか、人生の楽しみなんだと、独り想っている。

    確かに、これから深くお付き合いをする人たちではないかも知れない。
    でも、何だか旅の途中で同宿となり、
    それぞれがお互いに興味をもって、お互いの話を聴き、理解し合う。
    そして、知れば知るほど、その人のことが好きになり、
    興味をもってかかわっていく。
    そんなおつきあいが
    できただけでも、とてもとても幸せだった。

    その仲間たちとも、明日の修了試験でお別れだった。
    寂しいなぁと、私は、想っている。
    だから、これからも・・・とではない。
    みんなそれぞれの居場所や仕事に還って行くだけ。
    私もそうだ。
    一時の交わりである。
    でも、やっぱりこの仲間たちと出会えたことを心から感謝している。

    明日の修了試験、合格できないと、また再テストだ。
    酒を休むと言いながら、毎晩飲んで、酔っぱらい、眠気の中での勉強だった。
    今朝も4時からノートを写していた。
    明日がいよいよ15日目の最終日。
    修了試験が終わったら、みんなともさよならだった。

    何だか不思議に感慨深いものが在る。
    こんな年寄りを仲間に入れてくれた心の広い仲間たちに、
    心から感謝している。

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