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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2017年11月26日 10時19分22秒

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    宴席でのお独り様

    何だろうね。
    大勢の人の中でも、独りで居られるようになったな。
    お酒の席でも、よく知らない人たちと一緒になった。
    それでも、黙っていては失礼だと、話しかけはする。
    そこから、少し話が盛り上がれば、それもいい。
    共通の話題がなかったら、そのまままた独りビールを飲むだけ。

    宴席でそんな独りぼっちの私だったが、
    それでも、「まぁ、いいか」と想える歳になったのか。
    前ならば、何となく独りでいると恥ずかしいような気がしたもので、
    みんなが注ぎに行ったら、私もと席を離れたものだが、
    今は、まぁ、いいかと、自分の料理をぱくぱくと食べている。

    その内に、山登りが好きな人と話が合った。
    植物が好きな彼は、スマホで撮った花の写真を見せてくれた。
    次に、隣の人とアルビの話になった。
    ここにも熱烈なアルビファンが居ることを知った。
    サッカーの話で盛り上がってしまう。
    そんな経過をいつも辿る。

    二次会の席では、ただ聞き役に回る。
    というか、私の話を聴いてもらえる人が見つからないからだ。
    黙って飲みながら、耳をダンボにしていると、
    なかなか私の知らない興味深い話の数々を仕入れることができた。
    そうなんだよな。
    みんな違って、みんな面白いなんだな。

    職場も違うし、職歴も違うし、上司も違うし、人間環境も違う、
    家族構成も違うし、趣味も違うし、体重も違い、出身地・成育歴も違う人たち。
    歳だけは、59歳と60歳。
    世の中の若者たちから見たら、
    やっぱり引退間近の親父たちよだった。

    酒の席で、話を聴くことの面白さを、ここで感じた。
    あれだけいつも煩く語った私が、黙って聴き手に徹している。
    人の話を聴くことの楽しさに、目覚めた一夜でもあった。

    部屋に戻ると、せっせとお茶を淹れて飲んでもらった。
    「喫茶呼」の意味が分かったような気がした。
    酒で疲れ、布団が敷かれた座敷で、
    私は独り、茶坊主に徹した。
    黙って、彼らの話を聴き、そして、お茶を茶碗に注ぎ、そっと差し出した。
    これが、気持ちよかった。
    「どうぞ」なんだな。

    早朝5時に風呂に向かった。
    大浴場には、早起きのご老人が2名だった。
    静かに、静かに、温めの湯に浸かった。
    この数カ月、土日のない忙しさだった。
    それは、私が勝手に入れた予定であったが、ほとほと疲れた身体だった。
    今回の研修は、私にとっては本当に心と身体の癒しの旅でもあった。
    だから、高い高い料金を払ってまでも、湯田上温泉までやって来た。

    身体が温まると、いつものやつを洗い場のタイル上で始める。
    まず、全身のストレッチと柔軟である。
    次に、スクワットと腹筋の筋トレ。
    そして、湯船で身体を温めた後、上がってタイルの上での坐禅・瞑想。
    それを、あの大浴場の真ん中でやる。
    ほてった身体には、これが本当によく効いた。
    そんな私の姿を、仲間が横目で見ながら通り過ぎる。

    ああ、お独り様の快感でもある。

    余計な気遣いはしない。
    黙っている。
    何も語らず、傍らで湯に浸かっている。
    何を考えていることやら分からないやつだと想われても、
    それは、それでいい。

    今朝も、腹が減ったので、一番にホールに向かった。
    そしたら、もっと早いお独り様がいたので、尊敬の眼差しだった。
    気兼ねしない。みよなを待たない。独りで動く。独りで食べる。
    その我儘ができるわうになったことは、
    私にとっての嬉しい進歩だった。

    人がどう想うかに、何だか右往左往していたこともある。
    人からどう見られているかに、何だか心穏やかでなかったこともある。
    それが、そうだったのに、この小心者の私が、
    お独り様で居られた。
    集団の中でも独りで居られる。
    人が一緒に居ても黙っていられる。
    人の話を聴くことに徹して、自分のことは少なく語る。

    そうした飲み会を経ることができたことは、
    私にとっては、大きな収穫だった。
    しかし、本当に「いい人」たちばかりなんだな。

    これから電車で豊栄へ向かう。
    O小学校の閉校式典だった。
    そして、夕方からは、やっぱり酒の席に参戦だ。
    それでも、賢い呑兵衛になった私は、
    翌日に酒の残らない節度ある呑兵衛と成長できていると信じてる。

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