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  • from: クマドンさん

    2018年01月21日 07時23分12秒

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    ジャズストリートの夜は更けて

    新潟に暮らしてよかったと想えるものの1つに、
    この「ジャズストリート」がある。
    私が、ジャズを聴くために古町に行くようになってから、
    もう10年以上が立っている。
    そして、私も、60歳の私となって、やっぱりジャズを聴いている。

    昨日は、尾崎利彦さんのピアノだった。
    私は、初めてこのジャズフラッシュで出会ってから、
    ずっとずっと彼のピアノの追っかけをしている。
    それほど彼のピアノが好きだし、
    いつもいつも心を洗われる新鮮な感動を与えてもらえるピアニストだからだ。
    だから、30分前には会場入りする。
    一番前の席に陣取り、リハーサルまで聴かせてもらう。
    応援団とはそういうものだ。

    ベーシストの五十嵐誠さん。
    私が、最も惚れこんでいるベーシストだった。
    いいんだな。
    クマのぷーさんのような顔に、真っ白な髭がよく似合う。
    とにかくベースが歌う、歌う。
    リズムは力強く、音はリリシズムに溢れている。
    本当に聴き惚れる、聴き惚れる。

    ふと、ジャズって何だろうかなぁと、想った。感じた。
    いい演奏には、観客と奏者との一体感が在る。
    お互いが、お互いで感じ合いながら、高まっていく、創りだして行く。
    まさに、即興は、二度とない、今、ここだ。
    そのスリリングな展開に、吾を忘れて興奮している私。
    何だろうね。
    どこにもないものが、それも二度とできない音が、
    ピアノとペーストドラムで、醸し出されていくその瞬間瞬間。

    即時今。
    音は生まれた瞬間に消えて行き、
    次の音へと繋がって行くが、
    その音もまた消える音だ。
    そして、消えた音の余韻に被って、次々と音が重なり、
    それは、始まりでもなく、終わりでもなく、
    絶えず疾走し、変幻し、新たなるものになり、そうくるかの音に成る。

    消える音と、生まれては消えていく音と、
    コードという調和の中でのカオスであるのかも知れないが、
    それがそれで、何だか魂に響き、
    身体が深く深くから喜んでいることを実感する。

    私は、改めて、ジャズを聴ける人。ジャズを味わえる人。
    そんな人になれたことを嬉しく嬉しく想っていた。

    すると、新人の女性ピアニストが登場だった。
    舞台でコートを脱ぎ、黒いワンピースで、静かにピアノに向かった。
    「とてもいいピアノだよ。今日がジャズのデビューなんだ」と、
    私は、五十嵐さんから教えてもらった。
    彼は、彼女のピアノに惚れ込み、このステージに立たせたエージェントだった。

    始まった。
    「何だこれは」と、魂が度肝を抜かれた。
    どこまでも、どんなにまでも、どんどんいくいく。
    縦横無尽の音の展開、物語。
    長い長いフレーズに、ずっとずっと心がこもり、
    感ずるままに音楽に浸らせられた。
    どんどん惹きこまれて行くと言う、あの感激と喜び感。
    「やった。やっと出会えた。これだったんだ」という、
    何とも言えない納得感と満足感?

    没我とは、その音に成るということ。
    音だけが、ここに在るということ。
    それを、どこへどう行ってしまうのか、わからなくていいから、
    とにかくどんどん連れて行ってちょうだいという喜び。
    身体が、全知全霊が、じーんとして、そのままで、
    自ずから、涙を流して呼応する。

    濱田道子さん。惚れました。
    昔、このジャズフラッシュで、
    尾崎利彦さんのトリオと出会った時以来の感動が押し寄せ、沸き立った。
    奇跡とは、この世のものではないと言うこと。
    それは神がかった、深い深いところから湧き上がって来る音楽だけのこと。
    美しい横顔に見とれながら、これまた、何とも言えない至福だったな。

    演奏が終わった。
    私は、五十嵐さんの近くに行った。
    「凄すぎる」だった。
    そしたら、不思議なことが起こったんだ。
    濱田さんが、私の前に来て、
    「握手させてください」だった。
    ピアニストがだよ。お客の私にだよ。
    驚いて、きよとんとしている私の手を取り、
    「暖かい拍手と声援に、助けられました。ありがとうございました」だった。

    感激が、どっと潮のように押し寄せた。
    「が、ん、ば、っ、て、ください。素敵な、ピアノでした」
    私は緊張して、舞い上がって、それだけ言うのがやっとだった。

    私は、ジャスストーリトでは、応援団だった。
    尾崎利彦さん・五十嵐誠さん・内山二夫さん・若林修一さん・矢川倫代さん
    田中トシユキさん・さとうえみさん・フォッサマグマさんだ。

    そして、昨日、濱田道子さんと出会った。
    そして、佐藤圭さんに出会った。
    そして、長野賢一さんに出会った。

    7月のジャズフラッシュをどんなスケジュールで回ったらよいのか、
    本当に今から楽しみになっている。

    遅いお昼を、「あき乃」の小千谷蕎麦と、野菜天ぷらと、蕎麦焼酎だった。
    親父さんと、ゆっくりとお話しできて幸せだった。
    そのことは、また、後で書きたい。
    親父さん、「親父たちよ」にたどり着いてくれたかな。

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