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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018年02月28日 06時17分34秒

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    朝刊を届ける仕事

    夜中に電話が鳴っている。
    その時、観ていた夢とシンクロする。
    その音は、夢の音なのか、現の音なのか、暫く考える。
    ああ、NICだと、分かる。
    2時半だった。
    次男が、また寝坊したらしい。

    受話器をとって「すみません。すぐに起こしますね」と話す。
    下に行き、座敷を開けると明るい部屋で彼が寝ていた。
    「おい、時間だよ」と言うと、
    はっとして身体を起こした。
    よくやるなぁと、いつもいつも感心する。

    あの大雪の中、駐車場の雪にはまっても、
    彼は、二百件以上のお宅に朝刊を届けた。
    車で行けない小路や路地は、
    みんな雪をこざいての徒歩での配達だ。

    大風や猛吹雪の時でも、そうだ。
    彼は、夜中の2時半に目を覚まし、
    黙って裏の小屋から、真っ暗な駐車場に行く。
    そして、NICに駆けつける。
    それを、ずっと続けている。
    そのことに対して、私は尊敬の念をもっている。

    今朝、我が家に届いた朝刊とは、
    そうやって一人一人が届けてくれた朝刊だった。
    あの大雪の中でも、私は新聞を読めた。
    そんな当たり前だったことが、
    次男のおかげで、ちょっと見方が変わっていた。
    郵便箱を開けて朝刊を取り出す時、
    「ありがたい」と、感じている私。

    それは、次男のおかげだった。

    彼は、きっと逞しく育つなぁと、感じている。
    口数が少なく、私に対しては少なからぬ反発心を持っている。
    「親父、何を言ってんだ」かな。
    私にとっては、宝物。
    とにかく、小さな頃は、よくよく可愛がった。
    今でもそうだ。
    大好きな次男だ。

    その彼が、この寒い朝、夜中に出かける。
    帰って来ると、ぐしょぐしょで寒さに凍え切っている朝もある。
    風呂を追い炊きして、ゆっくりと身体を温める。
    きっと深い深い充実感なのだろう。

    それは、安逸なる生活の中では、けっして味わえないものだと想う。
    闘いに向かって、果敢に挑んだ人にだけ、
    どんな過酷な自然条件であろうとも、
    待っている人のために、雪をこざいて朝刊を届けた人にだけ、
    神様が与えてくださる、安息と喜びだ。

    今朝もまだ、朝刊を配達している途中だろう。
    何だかその健気さに、頭が下がる。
    祈っている。
    そうやって、彼は、彼として、彼の道を生きている。

    私も、がんばらねば・・・・だった。

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