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  • from: クマドンさん

    2018年04月19日 12時07分22秒

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    篠田桃江さんのギャラリーが、何と学校町にある

    やっと、ここに座ることができた。
    勤めている時は、朝の6時にはこれを書いていた。
    シャワー・朝食・支度・出勤。
    その忙しない時間の中でも、これを書き続けた。
    何の為に?
    それは、私にも分からない。
    でも、これからも、きっと死ぬまで、ここに「今、ここ」を書き続けることだろう。

    無職人の生活がこれで3週間目になる。
    何もお仕事がないようで、これでいてなかなか忙しい日々だ。
    一日一つ。一日一善。そんなことでよくたからずに暮らしている。
    毎日、妻に「余計なことをするな」と、怒鳴られながらも、
    台所の流しと棚と、床下収納の整理が終わった。
    家事には、終わりがなく、これでいいもない。
    そんな果てしない道程を、今日もゆっくりとした歩みで歩いている。

    ちょっとした息抜きには、縁側でぼっとしながら、庭を観る。
    本当に日々新たな草花たちだ。
    カラスノエンドウが立ち上がって来た。
    ヒメオドリコソウも春を盛りにあちらこちらに咲いている。
    ほったらかしに、そのままにしておく場所には、
    オランダミミナグサ等の野草たちが、幅をきかせてはびこっている。
    この野草たちも、私の友達だった。

    昨日、Mさんの学校町のお宅へ、自転車で出かけた。
    何と、そこには、あの篠田桃江さんのギャラリーがあるのだった。
    彼の奥様が、自宅を古民家風に改築して、素晴らしいギャラリーを造っていた。
    その大きな木製の引き戸を開けて驚いた。
    何とその広石畳みの玄関に大きな作品が、3つも飾られてあった。
    玄関を入った途端に、その異空間に度肝を抜かれた。

    念ずれば通ずるだ。
    私が、篠田さんの本を読み感銘を受けたその夜。
    Mさんから、私は退職記念で、額に入った彼女のはがき大の作品を頂いた。
    何と言う必然だろう。
    そしたら、Mさんの奥様が篠田さんに熱烈に師事をして、
    40年前から彼女の作品を収蔵しているとのことだった。
    4年前に古町のギャラリーをたたみ、
    この地に、作品たちの新天地を求め、このギャラリーを開かれた。

    私は、会いたいと願っていた人の作品。
    それも、本物とまみえることが出来たのだった。
    だから、生きてみないと分からない。
    これだから、人生って、楽しいんだと、今回のことでも不思議を感じた。

    スポットライトの光の強さや当て方で、
    その作品から感じられる想いやささやきや、語りかけが変わって行く。
    不思議なんだが、本当にシンプルがとても深く、豊かで、はかり知れなかった。
    まるで、篠田さんがそこに佇んでいるような気もした。
    作品と向かい合うとは、篠田さんと向かう合うということだった。
    私は、幸せを感じた。
    こんなに傍に、それも知っている人の御宅に、
    こんなに素敵な作品が飾られているとは、
    やっぱり人は縁の中に生かされていると感じた。

    コーヒーをいただきながら、奥様のお話しをお聴きした。
    彼女は、書家で、彼女もまた素敵な作品を描き、
    階段の脇に、どかんとその作品を飾ってあった。
    この家の細部にわたっての心遣い、心づくしと、
    家そのものを生き方の作品としている彼女の凛とした生き方は、
    何だか、顕れだなぁと、つくづく感じた。

    感じた人だけが、その顕れを現せる。
    ここにあるものは、顕れそのもの。
    それを、私は案内してしただきながら、ずっと感じていたことだった。
    それは、作品がそこに息付き、語りかけ、感じられるもだけでなく、
    この建物、内装、柱、白壁、無垢材の床等々、
    ここに在るもの全てから感じられるサムシングだった。

    彼女は、それを感じ、それをここに表現している。
    生き様が、住まいそのもののしつらえとなっている。
    階段の手すりの肌触りにも、
    彼女の意志を私は感じた。
    作品を造るとは、こういうことなのかと、心腹した。

    さてさて、話については、いつか書きたいが、
    私にとっては、その語られるものとは、
    ここにある顕れとしての共通な、いや、きっと同一な何かなのだろうと、
    本当に初対面の奥様に対しては失礼なことだが、
    何だかずっと以前から知っていた人のように感じられた。

    そんな不思議と出会えるのは、
    やっぱり無職人たそがれ呑兵衛だからだった。
    自転車での帰りに、人情横丁の「あき乃」で山菜天ざる大盛だった。
    それから、自転車を飛ばして、中地区公民館。
    「ヨガ同好会」の定例会だった。

    篠田さんの作品・秋のの山菜天ざる・ヨガの修業。
    みんなやり切った後に、夕方、ありもので土鍋を使ってトン汁をこさえた。
    一番出しと二番出しを、コンブと鰹節でとってからだ。
    そして、4キロのウォーキング。
    どっと疲れて、最後は、へろへろとなって我が家に帰った。

    そんな日もあっていいよね、と、自分に言い聞かせた。

    本日は、ずっとずっとさっきまで、家事に勤しみ勤しんだ。
    きっとまた、妻の機嫌をそこねてしまうのだろうなぁと、恐れつつもだ。

    さてさて、午後からは、花を買って来て、プランタに植えることにする。
    それが、私の作品のようなものだ。

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