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  • from: クマドンさん

    2018年04月22日 04時23分35秒

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    できない人

    無色人になってから、書かないことが多くなった。
    時間があるから後にしようとすると、
    その後がなく、いつのまにかいろいろなことで忘れてしまう。
    それは、それでいいかと、こだわらない。
    そのこだわりがなく、どうでもいいをできることが、
    何だか精神の自由なんだなと、独り勝手に思っている。

    土曜日の午前はスイミングだった。
    背泳ぎ。
    本格的に教えてもらったことはなかったので、
    自己流で、見よう見まねで泳いできた泳法だった。
    だから、基本がなっていない。
    つまり、でたらめ。
    全てが自己流。

    腕をまっすぐに伸ばして、背泳ぎをする。
    沈む。
    息ができない。
    鼻の中に水が入る。
    どんどん沈む。苦しい。苦しい。酸欠だ。

    他の人たちが一つ一つ腕の動きの課題を練習する間、
    私はフロートを胸に抱え、状態を浮かせる稽古だった。
    ただ、黙々と、浮いて泳ぐだけの地道な稽古。
    「力を抜いて」「顎を引いて」「胸に息をためて」と、コーチの指示が来る。
    その通りまったくできない私が居た。
    まさに、できの悪い生徒の心境だ。
    みんなと同じようにできないことって、
    こんなにも何だかいたたまれず、辛く、寂しいことなんだな。

    プールの中で、自分の泳ぐ番を待ちながら、萎える自分を感じていた。
    コーチに背中を支えられながら、泳ぐ私。
    他の4名は背泳ぎの完成形を目指して奮闘している。
    一人だけ別メニューの落ちこぼれの私。
    その気持ちは、そうなったことのある人しか分からない。
    「できないって、こういう気持ちなんだな」
    「みんなと同じことができない自分って、寂しいもんだな」と、
    私は、背泳ぎの稽古をしながら、
    できない生徒の気持ちを深く深く味わっていた。

    そして、コーチは、そのできない生徒の気持ちを察して、
    どうやって励まし、自信を持たせつつ、根気よくできるようになるかを、
    ちゃんとできる人であることが肝心なんだと、体を通して感ずることができた。
    私の女性のコーチSさんは、そういう優しい人だった。
    どんどん沈み、溺れかかっている私の背中を支えて歩き、
    適切な声掛けをしてくれる。
    いつもいつも笑顔を忘れず、ポイントを明確にしてくれる。
    そうした優しいコーチとは、できないわたしにとっては、
    やはり信頼できる、頼りになる先生だった。

    きっと子供たちも、教室でこんな気持ちで勉強していたんだろうなぁ。
    ふと、何人かの子供たちの顔が、心に浮かんだ。
    私は、その子たちに、優しい先生であったかな。
    訊いてみたくなった。

    水をいっぱいいっぱい吸い込んだおかげで、今朝は鼻水が止まらない。

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