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  • from: クマドンさん

    2018年07月20日 08時53分30秒

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    大門道子だ

    突然、再就職が決まった。
    予定外のことだった。
    妻がこうして入院し、自宅での療養をしている間は、
    私は仕事に就かずに、家事に専念と思っていた。

    また、地域での活動が増え、自治会やM委員の仕事もあった。
    ヨガを始め、道場に通い、書道を習い、大学の講座を受講した。
    一日何もなくても、平日に何かができることのゆとりと充実感。
    働かないということは、無収入であり、苦しくもある。
    しかし、積極的に就労を選ばない選択肢もある。

    私は、4月から大きな買い物は一つもしていない。
    服は、あるものを着回しにしている。
    ああ、Tシャツを2枚買ったな。
    それから、眼鏡も退職記念にと新調した。
    飲みにも行かないし、行くとなったら、千円・二千円のお店だけ。
    缶ビールと菊水一番搾り日頃の友としている。

    読書する時間はたっぷりとあり、平日映画も観られる。
    例え、平日の昼にどこかで昼飲みしていても後ろめたくもなかった。
    公明正大の無職なんだから、
    人から何か余計なことも言われることも無く、
    ただただ飲みたい時に、飲みたい場所で飲むだけだ。

    朝は、4時に起きて読書する。
    5時からは、1時間のヨガに没頭。
    6時からは、家事にスイッチを切り替える。
    洗った食器を食器棚に入れ、味噌汁を作り、魚を焼く、サラダを作る。
    ゴミを黄色いごみ袋に入れ、捨てに行く。
    ご近所の人に挨拶をして、帰ったら庭の草花に水をやる。

    それから、ゆったりと朝風呂につかり、髭をそり、整髪する。
    そして、朝食をFMのクラッシックを聴きながら食べる。
    その後は、コーヒーを飲んで新聞を丹念に読む、読む。

    しかし、8月下旬から、またまた、あの忙しさ、あわただしさだ。
    先方はとてもとても困っていた。
    一度お断りしたが、それでもと元同僚からのたっての願いだった。
    「主がご入用です」という言葉が聴こえた。
    困っている人を見過ごしにはできない。
    そんな葛藤とジレンマだった。
    しかし、ここで見過ごしにしたら、何の為のこれまでの私の生き方だったか。
    せっかく声をかけてもらったのだから、
    やっぱりやるべき、受けるべきではないかと考えを変えた。

    3月までと同じ仕事に戻る。
    しかし、私は、4月から再任用でその仕事を続けなくてよかったと思っている。
    その仕事がいかに激務で責任が重く、
    ストレスの多い仕事であったことがよく分かったからだ。
    そこは、まさに鉄砲玉の飛び交う最前線でもあった。
    だから、今、ここで、そこで仕事をしている人たちには敬意と労いの言葉だけだ。
    「みなさんは、凄すぎる。でも、もう私にはそこに戻る力も無くなった」だな。
    だから、離れた立場で、ずっと続けて来たその仕事を観直すことができた。
    そしたら、発見や気付きが満載だった。

    さてさて、しかし復帰してもそのことでストレスになったら何の意味も無い。
    こうしてここに記したものを私は、失うことになる。
    そのマイナスに対するストレスは大きかった。
    自ら望んでそうしたのではないから、尚更、それを感じた。
    だから、こう決めた。
    「嫌われる勇気」なんだな。

    12月31日までの仕事だった。
    短期間でできることは、本当に限られている。
    まず、「期待しないでください」だった。
    「できることはしっかりとやります。できないことはやりません」だった。
    「私が任された職務は遂行します。組織的な余計な仕事はやりません」だった。
    「臨時のボランティアとして私のことを見てください」だった。
    「地域での活動や会議があります。そのことを優先する時もあります」だった。
    「いたしません」「やりません」「できません」と言っていたら、
    ふと、大門道子のことが思い浮んだ。

    「そうか、ドクターXだな」だった。
    「フリーランスの医師」である彼女の生き方そのものに共感だった。
    そんな私が、何だか彼女のようなフリーランスの職人となり、
    再就職している。
    それも61歳のオールドボーイだ。

    「まぁ、いいか」だった。

    しかし、私は、子どもたちと出会うことを心から楽しみにしているし、
    このお仕事は大好きだから、また、その現場に立てることを嬉しくも感じている。
    こうして再びそこへ戻れることは想像していなかったので、
    何だか不思議で、幸せな気分だ。
    でも、大門道子だ。
    本当に嫌なやつだと思われていることだろうなぁ。
    それでも、やっぱり仕事が始まる前に、
    この気持ちしっかりと先方に伝え、
    仕事の割り切りを明確にしておきたかったので、
    「嫌われる勇気」で、みんな語った。

    それも、私にとっては大いなる発見であった。
    のほほんとした幸せな生活とは、またまたしばしのお別れだ。
    今度は、次の仕事にいい加減に、全力を尽くしたいと思っている。
    こう見えてもけっこう意欲的で、やる気をもって仕事にいくつもりなんだ。
    それも、大門道子が私の先生となっている。

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