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  • from: クマドンさん

    2018年08月21日 08時56分00秒

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    北越戊辰戦争150年の旅

    北越戊辰戦争の旅だった。
    現場に立つ。そこで、考える。そこで、感じる。
    そうしなければ、リアルな感覚で物語をとらえられない。
    物語は、向こうからやって来る。
    わくわくと、何だかその人物の魅力に、いてもたってもいられなくなる。
    それだから、私自身も感動しながらの脚本となれる。

    西郷さん松ヶ崎1カ月滞留の事実。
    ここから、私の北越戊辰戦争の旅が始まった。
    高田藩の榊原家が官軍に恭順を誓った。
    そしたら、高田藩の武士たちは、北越戊辰の先鋒に使われた。
    越後人を越後人と戦わせる、その卑劣さが戦争だな。

    越後の諸藩は、どこも戦をしたくなかった。
    官軍の目的は、越後に点在する会津・庄内・桑名・米沢の支配制し、
    会津をコテンパンに叩き潰すことが目的だった。
    ところがだ。
    小千谷の慈眼寺で、岩村と河井との会談が行われたが、
    官軍は長岡藩を倒すことを既に決定しており、
    河村が書いた「嘆願書」に見向きもしなかったというのが現状だった。

    陸路を、黒田・山縣が行ったら、この会談の結果は違ったものになったはず。
    西郷さんが、もう2カ月早く越後に来たら、
    きっと長岡城は落城しなかったと思う。
    弱冠21歳の若造では、ただ上の命令を忠実に実行するのみだ。
    ここで、長岡を焼けば手柄を立てられる。
    その功名心が長岡攻めを絶対のものとした。

    藩政改革を行い、武士たちの給金を平等に近いまで調整し、
    領民たちが平和に暮らせるための策を実行し、
    知行合一の「陽明学」を学んだ継之助は、
    家老として着々と新しい時代に向けた改革を断行していた。
    その矢先に、この会談だ。

    彼は、少数の従者だけを連れて、単身、慈眼寺の会見の間に乗り込んだ。
    命懸けだった。すごい男だ。
    しかし、対する岩村が、若すぎた、思慮に乏しく、血気が盛ん過ぎた。
    戦場では多くの血をみて、精神的にもおかしくならないと、
    この戦を戦い続けることは難しいと、館長も言っていたな。

    会談は決裂した。
    そして、長岡藩は奥羽列藩同盟に加わり、官軍と相対する藩となった。
    朝日山での戦で、戦いは始められた。
    継之助の想いは、いかに、いかに・・・だな。

    戊辰戦争記念館へ行って驚いた。
    その田んぼの真ん中に建つ記念館から見える田んぼと山とが、
    長岡城奪取のための2カ月に渡る攻防戦の舞台だった。
    沼地である八丁沖を夜明け前に青竹を持って渡った長岡藩士たち。
    決死隊は、そのまま長岡城を官軍から取り戻した。
    一度落とされた城を、再び取り戻したとは、
    まさに勇猛果敢な闘いだった。

    継之助たちが会津へ落ちのびた八十里越えの稜線もそこから見えた。
    彼等は、傷を負いつつも、あの山を越えて、会津藩と合流し、
    雌雄を決する最後の闘いに挑んで行ったのだ。
    会津の闘いでは、たくさんの長岡藩士が亡くなっているとのことだった。

    ところが、その記念館作成の、北越戊辰戦争の克明なる年表の、
    西郷来越の欄だけ、何も書かれていなかった。
    史実としては、この西郷さんの松ヶ崎1カ月の滞留は、
    認められてはいないのだった。
    だから、みなとぴあの館長の講演でも、そのことは触れられず、
    戊辰150年展でも、年表にはその事実は記されていなかった。
    そして、この記念館の年表にもそうなのだ。

    さてさて、西郷さんの本を書いた、Kさんの闘争心がむくむくと湧いた。湧いた。
    私も、物語の作家としての使命感と創作意欲とが、むくむくと湧いた。湧いた。
    「書かねばならない」
    やっぱり、物語は向こうからやって来るものだった。

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