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  • from: クマドンさん

    2018年09月22日 17時17分35秒

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    サーシャコーチがいいなぁ

    やっと土曜日にたどり着いた。
    生き延びた。
    そんな感じだ。
    身体は本当に正直でありがたく感じた。
    ここに無事に生きているのは、身体からサインのおかげだ。
    ただ、歳をとったおかげで、そのサインに素直に従っている。
    ここでねそのサインを無視したらどうなるか体験ているからだ。

    さてさて、土曜日は午前中にヨガとスイムだった。
    再就職によってこうしたハードなスケジュールになってしまった。
    ヨガは、私にとっての身体と心とのリセットである。
    リスペクトできるマスターのおかげで、
    私は、身体と向き合うことの意味と味わいとを感じることができた。

    まず、身体を動かす。
    伸ばす、ねじる、曲げる、捻る。
    そこで、生まれる身体からの反応を感ずる。
    そうか、こうなるのかという新たなる驚きの連続だった。
    今日は、いつもはたった独りの男性であったが、
    何と若い男性の参加だった。
    2対3それでもまだ女性が多い。
    マスターの厳しい欲求に、身体が悲鳴をあげていたな。

    スイムは「平泳ぎとバタフライ」の初心者のクラスに入った。
    しかし、これがこんなに怖ろしい虎の穴たったとは、
    入ってから知って、身体ががたがたと震えた(笑)。
    すさまじきパワハラ熱烈激烈なコーチだった。
    70代の女性。とにかく言葉が酷い、酷い。

    「ちゃんと伸ばすんだてば」
    「そうじゃねぇろ。ちゃんと見ていたんか」
    「あんた、一番後ろに行きな」だな。
    実は、10名のオールドレディーステューデントの中の私。
    一番下手くそで、どうにもならない落ちこぼれの私だった。
    前回の背泳ぎの時は、耳元で怒鳴られた。
    言われたように泳げないから業を煮やした鬼コーチが、
    背泳ぎの私の頭を支え、
    「肩の力を抜け。胸をしっかりとはれ。息をしろ」と、
    マンツーマンの指導になった。

    衆人の前で怒鳴られる。怒られる。駄目だと言われる。
    出来ない者は一番最後にさせられる。
    指導の一つ一つが怒鳴り声で、力づくで引っ張られることもある。
    「ああ、いじめだなぁ」と、何だか心臓がどきどきとした。
    「みんなはきっと私が下手だから仕方ないなぁと、想っているだろう」と、
    そう想うと、もっともっと自信喪失。

    「ああ、サーシャ―コーチがいかったな」と想っても、後の祭り。
    他のオールドレディーステューデントたちは、
    水泳を生きがいとしている方たちだから、
    毎年このスイミングに通い、平日も練習に通っている人たちだ。
    俄かスイマーの私の泳ぎとは、格段の違いだった。
    そのことが、このコースに入って、よくよく身に沁みた。
    「私は、今まで、何を習って来たのだろうか・・・・」
    つまりね基本そのものが全く身についていないのだった。

    かの鬼コーチは、実はこのスイミングのコーチの中でも、
    水泳指導のトップ水準のコーチとして有名な人だった。
    その人の名を聞くと、人は、
    「本当に基本をしっかりと教えてくれるいいコーチだよ」との評判だ。
    しかし、落ちこぼれの私には、恐ろしいコーチだった。
    だから、今日も、何だかスイミングに行くのが気が重かった。
    「ああ、落ちこぼれの子どもって、いつもこんな気持ちで学校に来るんだな」
    そんなことを考えていたら、
    実は、そのコーチによって感じさせられているこの気持ちは、
    とてもとても貴重な体験なのだと悟った。

    まず、できない子どもの気持ちだ。
    みんなができるのに自分独りだけできない気持ち。辛さ。焦り。哀しさ。惨めさ。
    次に、みんなの前で叱られる子供の気持ちだ。
    自分だけをターゲットに先生が叱る。腹立たしさ。反抗心。恥ずかしさ。惨めさ。
    それから、手厳しく強い口調で指導される子どもの気持ち。
    「力を抜け」と言われても、言われたことを本当にできない子どもの辛さ。哀しさ。
    そうなんだな。そうだったんだな。こんな気持ちだったんだな。
    何だか、私も子どもたちにそうしたことがあったとしたら、
    その子どもたち全てにここで謝罪したい。ごめんなさい。だった。

    今日も、クロールで首を回したと言って怒鳴られた。
    平泳ぎの足の個別指導で足の力が抜けずに怒鳴られ続けた。
    しかしだ、その時、私は、何も腹が立たない自分を発見した。
    61歳の爺さんがみんなの前で罵倒されている。
    でも、何だか、その指示を素直に受け入れている私がそこに居た。
    「あれっ、どうしちゃったんだ」だった。

    「あんたは、初心者なんだから」と、はっきり言われた。
    最後に全員に鬼コーチからの話があった。
    「みんなにはじっくりと教えてやれる時間はないよ」
    「だから、変な泳ぎはさせないで、基本の泳ぎをさせたいんだよ」
    「お金をもらっているんだから、ちゃんと泳がせたいよ」
    何だかね。わけもわからないが、いつの間にかリスペクトだった。
    ここにも私がリスペクトする教師がいたんだ。
    ただし、激烈に怖ろしく、まさに鬼のような教師であるが。

    レッスン後に、私は、独りで復習をする。
    とにかく、言われた一つ一つのことが深すぎる。
    それをこの身体で実現でき、実感として自分のものとするためには、
    繰り返し繰り返しの練習しか方法はなかった。
    頭で分かっていても、いつまでたっても初心者の域から脱出できない。
    怒鳴られて、教えられた一つ一つの動きを無意識に出来た時、
    初めて、この域からの次のステップへの成長となる。
    さうした深い深い「問い」を彼女は私に植え付けた。
    まるで、禅の偉大な師匠のようなもの。
    「帰れ」「何を学んだつもりになっているんだ」「駄目」だな。

    そうやって独り背泳ぎのキックの練習を繰り返していたら、横に彼女が立っていた。
    「何で膝を水面に出すんだ。もっと付け根から動かしなさい」と、
    私の前で、膝の出る下手な泳ぎと、しなやかな上手な背泳ぎを見せてくれた。
    「付け根を押さえて、その動きを感じながら泳ぐんだて」
    彼女は、私の独り練習を遠くから見つめていたのだ。

    私のリスペクトできる教師は、深く深く生徒を愛する教師だ。
    上達させるために、今あるおかしな癖をふっ潰してくれる教師だ。
    そして、少しでも基本の動きを体感できるように具体的な指示を出す教師だ。
    いつも生徒を見守り、情熱をもって指導する教師だ。
    こいつを何とか一人前にするために、本気で闘ってくれる教師だ。

    私は、初めは、パワハラと感じ、動悸を感じ、腹立ちも感じた。
    しかし、今は、心から信頼し、リスペクトしている。
    同じ彼女なのに、彼女と云う教師の見方が全く変わった。
    次回もまた、「あんた、一番後ろ」
    「何やってんだ」「力を抜け。足首を伸ばせ」と、怒鳴られるだろう。
    ただ、それが私に対する熱意で在り、想いであるなら、
    それはそれでありがたく受け止めようと、今は、感じる。

    あの女子体操の選手とコーチの関係が、
    何だか少し実感できたようだった。
    でも、やっばり、私は、サーシャコーチが好きだな(笑)

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