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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/10/11 04:54:54

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    バッテリーが空っぽだ

    火曜日の朝だった。
    いざ出勤と7時に車のドアを開けた。
    しかし、自動のスライドドアが開かない。
    「がーん、やってもた」だ。
    原因は不明だ。
    月曜日は鶴岡の旅行だったので、乗っていなかった。
    つまり、日曜日になんらかの付け忘れがあり起こったこの現象だろう。

    バッテリーが、空っぽだった。
    さてさて、「どうしたもんじゃろう」だった。
    ロードサービスをお願いしたが、本当にいくら待ってもやってこなかった。
    それは、朝の渋滞ラッシュに巻き込まれていたせいだった。
    やっと到着したのが、8時近くだった。
    「ああ、絶対絶命。遅刻は必須」だった。

    全くの空っぽだった。
    ナビは外からの電圧に寄り初期化された。
    セキュリテーコードを私は知らない。
    時計もおかしな時刻を告げている。
    「ああ、悲惨」だな。

    走って職場に行ってもエンジンを2時間かけっぱなしでとアドバイス。
    それでは、どうぞ車を持って行ってくださいではないだろうか。
    だから、自分の車は諦めた。
    妻の車で職場に向かった。

    本当に疲れ果てていた。
    連休にスケジュールを目いっぱいに入れたせいだった。
    実は、バッテリーがすっかり空っぽになっているのは、
    この車だけではなかった。
    私の身体も体力も気力も、すっかりとバッテリーが空っぽだった。

    再任用からのフルタイム一カ月間。
    やっとここにたどり着いた。
    ある日は、あまりのことで「本日までの勤務で」と上司にお願いした。
    身体が心が、きっと一カ月が限界だと感じたからだ。
    しかし、仕事を続ける内に、
    ここをみのままにして辞めるわけにはいかないと、
    そんな気持ちに変化した。

    まずは、行けるところまで行ってみようと、
    その激務を続けることを自ら覚悟した。
    だから、日々の難儀も苦労も失敗も思い通りにならない苦しさも、
    自らに貸した。

    「私が何とかできるものではない」とも想っている。
    ただ、「できる限りの最善の努力」だけは、怠らずにいようと決めた。
    だから、「一つだけ」何かが成ればそれでいい。
    そして、「楽しかった」という声が一つでも聴けたらそれでいい。
    そんな風に、自らの仕事に対する目標設定をゆるやかにして、
    まず、寄り添うことが始めることとしてきた。

    確かに、変わった。
    それは、私が変わったからだ。
    子どもたちにしたら、私が来たといそのことだけで、
    随分と楽になり、楽しくなり、意欲もやる気も生まれたようだ。
    私とは、そういう意味では子どもたちにとっての環境の一つだった。

    しかし、気持ちはあっても、本当に身体が伴ってついて行かない。
    確かに、3時半に起きて、読書して、これを書き、ヨガをする。
    朝食は自分で造り、ゴミ捨てにも行く。
    そんなルーテーンを続けることで、慢性的な寝不足だ。

    休日には、隙間なくイベントを入れる。
    私の手帳は、予定でいっぱいだ。
    時には同じ日に書く欄がなくなり、
    他の日にそのイベントを書き込み、矢印で示している。
    さてさて、このまま、こんな生活を続けていたらどうなるか。
    それは、過去の経験からよくよく分かっている。

    私は、いつも突然倒れる。
    それしか、私を止める手立てはないからだ。
    エンジンをストップさせるために、
    バッテリーを空っぽにする。
    そうやって、この暴走するエンジンは、やっと止まる。
    そして、とうとう車が、火曜日の朝、止まった。

    それは、私自身への警告だったと、今は、想う。

    無理をして生きている。
    その確信はある。
    身体がもうこれ以上は駄目だと悲鳴を上げている。
    その声も聴こえる。
    でも、休めない。でも、歩かねばならない。行かねばならない。

    あの毎日が日曜日の日々が、懐かしく、
    この辛さの中では、あの日々を想うと、何だか涙が出そうなんだな。

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