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from: クマドンさん
2018/10/17 05:24:54
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ターニングポイントは過ぎていた
困った。さっきから腹が少し痛くなった。
寝不足はいつものことだ。
3時半に目が覚めた。それから、本を読んだ。
身体の疲れは全く抜けない。
明日と明後日には、コンサートがある。
またまた、夜の生活の無理が予想される。
メガネを直しに秋葉通りのT店に行った。
主人は、私の山中の大先輩である。
もう70歳半ばであるかもだ。
テニスを現役でやっている人でもあった。
いつもダンディーで若々しく、かくありたいと想う人だ。
さて、私の再就職の話だった。
「疲れが全く抜けません」
「いつもいつも寝不足で、夕方になると辛くなります」
「気持ちは前のままなのに、身体はついてきてくれません」
「本当に身体から衰えを感じます」
といった話を、私はこの主人に初めてしていた。
それまでは、山に登り、ランをして、筋トレもしていたからだ。
そんな時の話は、全く違った話だったと、はたと気付いた。
年寄が集まると、身体のことと病いのことに話がまとまる。
私もいつしかその独りとなっていた。
主人いわく「そうですね。私は随分前からそう感じていましたよ」だった。
壮年の頃は、この老いによる身体の衰えや、
体力の減退なんかを感じないでまだまだ生活できる年代なんだ。
だから、身体の衰えや病の話よりか、
この身体をどう使って楽しむかの話が多くなる。
「どこへ行って来た」
「どの山に登って来た」
「10キロを1時間で走った」なんかの話だった。
しかし、今は、いかに身体が疲れ、いかにして持病を癒すかの話だった。
今朝、友達が足に大怪我をしたとメールを寄越した。
どんな怪我とは書いていない。
心配している。しかし、そんな年代なんだな。
いつ、何時、何が起こっても不思議ではないんだ。
その危うさと隣り合って生かされているのが、今の私だ。
このままの生活を続けていたら、きっといつかまた、ばたんと倒れるだろう。
もし、それが脳梗塞や心筋梗塞だったら、死ぬということも考えられる。
緊急処置によって助かったとしても、後遺症は残るだろう。
果てしないリハビリは毎日が続くはず。
かって、私が走っていた頃、毎朝会ったあのおじさんだ。
右手・右足が麻痺しているために、身体を引きずるように歩いていた。
あのおじさんは、いつかの私なんだと、いつも想った。
だから、心の中でエールを送った。
さてさて、身体を大事に生きることだ。
ある本を読んでいたら、こんな言葉に出会うことができた。
「日本は、老年学についての学問がずいぶん遅れている国だ」と。
そうなんだ。
私は、「親父たちよ」を書き始めたのは、
私の二人の男の子が小学生になり、
学校とかかわる親父となり、地域の自治会の子ども会の責任者になったからだ。
どんどん親父たちに、子どもたちや地域のために、参加を呼びかける。
小学校には、「親父の会」を創り、
自治会では、三世代交流行事を再び始めた。
呼びかける相手は、私と同じ、若い親父たちだった。
しかし、今、ここに書かれている内容を届けたい相手は誰か。
それは、やっぱり「老年学」を必要とする世代の人たちだ。
私よりももっともっと大先輩の人たちでもある。
その人たちとは、身体の話も病の話も共感的な理解ができる。
そうなんだな。この題名を変えねばならないんだ。
「親父たちよ」から、「お年寄りたちよ」だな。
いや、「老人」という言葉は、何だか哀しいから、
この本の著者の言う「朗人」かなぁと、考えている。
何だかそのターニングポイントを、
いつの間にか私は過ぎてしまったことに気が付いた。-
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