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from: クマドンさん
2018/12/14 05:30:51
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生きている「意味」とは
人は、変われるのだろうか。
私は、果たして変わって来たのか。
変わるということが、その人の成長ならば、
私は、成長しているのかとの問いだった。
変わる時には、やはり言葉があると思う。
私は、手帳やメモ帳にどれだけ言葉を書き記してきたことかだ。
それは、あの生きる死ぬの手術の後の入院からだ。
時々、その手帳やメモを読み返している。
「ああ、この言葉だったな」と、改めて言葉と出逢う。
「人を救えるのは、医療ではない。
信仰と言葉で人は救われる」と、
こんな意味を池田晶子さんは教えてくれた。
あの全く身体が動かない、あの個室のベットの私が、
そもそもの変わることの出発点だった。
全てのことを看護師さんにお世話になる生活。
私は、生きているが仰向けになったまま、何もできなかった。
そこに置かれてあるペンすら、手を伸ばして取ることもできず、
身体を横に傾けることもできず、
おむつを履いての生活だった。
私は、天井を見つめるだけ。
夜になるとその消灯した天井に、街の明かりが光っていたな。
全く人生が一変した。
そんな悲惨な状況に置かれてしまった私。
しかし、絶望は全くなかった。
今思えば不思議なことだが、いつも絶えず「考えて」いた。
ラジオを聴けるようになったら、深夜便をよく聴いた。
人の声がとてもとても慰めになっていた。
何よりもお年寄りの話は、とても深く、
その人生の苦難の旅の話に、
どれだけ励まされたことだろうか分からない。
「ああ、私ばかりではなかったんだな」
「私より、こんなにも難儀して、試練を生き延びた人が居るんだ」
と、いつもそう想った。
そして、やはり、その苦難や試練を乗り越えて今に至った人は、
その苦難や試練のおかげで、今の私があると、
そのことを感謝していた。
また、その苦難や試練の時に、やはり「人」に出会い、
また、「本」に出会い、「言葉」と出会っていた。
そして、「私は決してあなたのことを見捨てない」との温かな眼差しだ。
どん底の闇には、必ず一筋の光明が差してくる。
「救けは来る」という、信念をいつの間にか持っていた。
そして、仏様を信じて、仏の人となり、
イエス様を信じて、キリストの人となったりする。
苦難と試練とが、信仰への入口だった。
つまり、そうした苦難と試練を与えられるだけ、
私は、仏様や神様から愛されている人だったんだと、気付く。
今、深く深く信じられるのも、
こうして穏やかに当たり前のようにして祈られるのも、
「神の愛は在ります」と、言えるのも。
それは、やっぱりあの生きる死ぬのどうにもならないどん底があったからだ。
つまり、人は、その人生を一変させる時があるとすれば、
それは、その人がまさかと思った「苦難」と「試練」に見舞われた時なんだと、
私は、今も、そう確信している。
それは、私がこの世に生まれ、この世で果たすべき使命を与えられ、
その「仕事」をやり遂げない内は、死ねないと言うことの自覚・覚悟でもあった。
それでも、私は、こうして生かされている。
そのことには、必ず神様から与えられた「意味」があるはず。
その私が生きているのだと言う傲慢さではなく、
私は生かされているんだと言う謙虚さである。
一度粉々にぶっ潰された人でないと、
この「意味」は理解できないと私は想う。
今の私は、日々の生活を楽しんでいる。
何かをしなくてはならないとは、想わないことにしている。
あるがままに、向こうからやって来る仕事をそのまま受け入れ、
その仕事を楽しみ、味わいつつ、生活している。時間を過ごしている。
「その仕事が楽しくなかったら、その仕事を辞めた方がいいよ」と、
シンさんは、言っていた。
その仕事が楽しいから、私は仕事をしている。
それはそれは、身体はへとへとに疲れ果てても、何だか楽しい。
それは、日々の生活も同じこと。
何も起こらず、何もないかもしれない平平凡凡な日々。
しかし、これがこれで、楽しいなぁ。嬉しいなぁと感ずる私。
「日々是好日」だ。
それは確かに小さな不平不満はあるかもしれない。
しかし、歳をとってよかったことは、
どうでもいことにはとやかく言わない。スルーする。
「神様、私に変えられるものを変える勇気を与えてください」
「そして、変えることのできないものを悟る知恵と忍耐とを与えてくたさい」
ある修道女の祈りの言葉だ。
私は、本当にこの「言葉」に救われた。
5年前の私では、ないようだ。
3年前の私でも、ないだろう。
「日々是好日」と、ダジャレと冗談でいい加減に生きている私は、
きっと私の深くからの声を聴き、その声に素直に従って生きている。
きっとそうなんだ。
つまり、私は、その深さに繋がって生きているから、
その深さからの言葉を味わって生きているから、
そして、その言葉の顕れとして生きているから、
嬉しいし、楽しいのだ。
人は、変われるか。
人は、確かに変われる。
それが私のこうして生きている「意味」なのだと、改めて感じた。-
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