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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2018/12/16 16:41:28

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    久しぶりに何も無い休日だった。「人生フルーツ」

    こんな休日は、本当に久しぶりだった。
    予定は、教会の礼拝の司会だけ。
    あえて何も午後からは入れなかった。
    すると、どこかでほっとしている私だった。

    まず、朝食後に部屋の掃除をした。
    そしたら、唖然だった。
    手つかずで数カ月だったのだろうか。
    何と埃があちこちにうっすらとだった。
    夏服の衣服のコンテナを押し入れにしまった。
    少し部屋が広くなった。

    机の上の整理整頓。
    とにかくこの書類って何カ月前だったかのものばかり。
    せっせと片づける。棚に入れる。引き出しにしまう。
    すると、探していたものが見つかった。
    「ああ、ここにあったのか・・・」
    それ程、片づけをしていなかったんだなと、我ながら呆れた。

    積み上げられたチラシやパンフレットを片っ端から整理した。
    つまり、リサイクルするために分類して、
    それを積み上げる。
    いると想って集めたチラシやパンフレットだ。
    賞味期限を過ぎると、ただの場塞がりと成り下がる。
    瞬時に「捨てる」と決意して、後は振り向かない。
    どうせ大事にとっていたって、読みはしないのだから・・・・。

    教会から帰って来ても、部屋の掃除はまだ続いた。
    どうしてこんなになってしまったのかは、よくよく思い当たる節がある。
    私は、土日を超過密スケジュールにしたからだ。
    ずっと土日には赤で何かの予定が入っていた。
    それでは平日はどうかと言えば、
    帰って来て、ビールを呑み、夕食で一番搾りを飲み、
    美味い美味いと言いながら食事して、
    少しだけ面白そうなテレビを観て、
    さてさて、眠るかと、眠るだけ。
    全く非生産的な体たらくな暮らしの日々だ。

    庭仕事もそうだった。
    久しぶりの庭だった。
    せっせと落ち葉をかき集め、枯れた草花を剪定する。
    それから、支柱たちをかき集め、
    背丈をそろえて紐で縛る。
    すっかり片付いたら、こんな時刻。
    ああ、花たちにも随分ご無沙汰だったことを詫びた。

    さてさて、床屋にでも行って来ようかと電話すると、
    「今日は、お休みです」だった。
    今は、ハープを聴きながら、窓から夕焼の空を観ている。
    いいもんだな。
    何もしなくて、こんなにのんびりと家に居られることは。

    妻と二人っきりだ。
    長男は友達の車でお台場でのライブに出かけた。
    今夜はあちらでビジネスホテルだそうだ。
    小遣い4000円をそっと差し出した。
    「ありがとう。いいの?」
    「ああ、昼飯代らて」と、こんな時だけ格好をつける親父だった。

    自分は金が無くなり、さっき労金からお金を降ろした。
    日々、その日暮らしのつましい生活。
    それがそれで、いいなぁと想っている。
    シンさんところで、1500円ならば、
    そんなに破産は近くはないと確信している。
    大金は入らないが、小金が入ることはウエルカムだな。

    さっき整理していた冊子に、海洋冒険家の白石さんのこんな言葉と出逢った。

    「もっと大切なことがあります。『幸せになりたい』と言っている人は、
     実は今が不幸なんでしょうね。幸せな人は、『幸せになたい』とは
     思わないでしょう。」

    「幸せな人は、幸せであることに感謝していると思います。
     幸せだなぁと思って感謝していると、本当に幸せが手に入ります。
     思考の順番を逆にすれば、すごく簡単なことだと思います。」

    「苦労の先には苦労しかなく、幸せの先には幸せが続きます。
     僕は、そう思っています。好きでないことをするから不幸になる。
     好きなことをするから幸せになる。どっちが正しい生き方だと思いますか?」

    そうだなぁと、こうして何もしないで夕方を迎えて、
    それでも何だか満足なんだな。
    幸せってこんな形や姿なんだというのではなく、
    ここにあるこれではないのかなぁと、後付けで思うもの、感ずるものかも。
    幸せであるのに、幸せを感じられないことは、
    不幸せなことだと私も思う。

    歳をとって来ると、欲しい物もそんなにはなくなる。
    やりたいことも身の丈に合うものだけを選んでいる。
    途方もないことや、夢のようなことは、思わなくなった。
    「ここでいい」「これで十分」「今日も楽しい」「ああ、疲れたな」
    時間に追われるのでもなく、時間を追い求めるものでもなく、
    こうして静かにいつの間にか日が沈むようにして、
    時間と共に流れる。生きる。

    幸せな人は、幸せになりたいとは思わない。
    本当にそうだ。
    これが、ここが、この一日が、何もないけど、好きなことをやれたから、
    たったそれだけだけど、嬉しいし、満たされる。
    それを心で味わっている私。

    私がどこにも出かけず、午後はずっと庭で仕事をしていた。
    妻は、この天気を逃すものかと、せっせと洗濯物を干していた。
    彼女はそれからキッチンで何かをしていた。
    たった二人のこの家だ。
    彼女はキッチン。私は庭で。

    「人生フルーツ」お二人の幸せ感って、こんな感じだったのかな。

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