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  • from: クマドンさん

    2018年12月26日 06時19分34秒

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    夢の中で

    いや、はっきりと見たな。
    施設に入っているS叔母ちゃんが、私に会いにやって来た。
    足や手が不自由なために、車椅子の生活をしている87歳の叔母ちゃんだ。
    私は、どういうわけか、忙しさなのか、忘れていたのか、
    ずっとずっと施設を訪れていなかった。
    叔母ちゃんは、私が行くと、とてもとても嬉しがった。
    私のことを赤ん坊のころから可愛がってくれた人だからだ。

    なのに私は、叔母ちゃんのことをずっと忘れていた。
    時々は思い出したが、また今度にしようと足を向けなかった。
    私が3年前の大手術の後、療養のために休職している間に、
    叔母ちゃんは自宅で倒れて動けなくなった。
    彼女を病院からこの施設に転院させた手続きは、
    そんなこんなでみんな私がやることとなった。

    叔母ちゃんには、本当にお世話になった。
    年金が少なく、生涯独り身の倹しい生活の中で、
    息子二人や、休職中の私にまで小遣いをくれた。
    我が庭が誕生したのは、
    この叔母ちゃんがくれた一万円からだった。
    このお金を無駄に使えない。
    何かの形に遺さねばと、培養土を買って、庭の真ん中に土盛りをした。
    そこに花の苗を植えたことが、この庭の始まりだった。

    私のことを本当に親身になって心配してくれた。
    人に尽くす。人に施す。
    まさに、そのことだけで生きて来た人でもあった。
    どれだけ叔母ちゃんには可愛がられ、助けられたことか・・・。
    なのに私は、訪ねていない。
    会いに行っていない。

    玄関に立った叔母ちゃんは、笑顔だった。
    少し若返った叔母ちゃんは、「クマちゃん」と、私の名を呼んだ。
    まさかと思った。
    車椅子で自分では全く自由のきかない身体だからだ。
    夢の中での私は、施設に入っていることを知っていた。
    だから、突然の叔母ちゃんの訪問を驚いた。

    「ああ、叔母ちゃんは、この世にいないな」と、感じた。
    「きっと会いに来てくれたんだな」と、想った。
    「ごめんね。会いに行かなくて」と、悲しくなってしまった。
    私は、玄関に降りて、叔母ちゃんの小さな身体を抱きしめた。
    抱きしめながら、その身体の重さや実感を感じなかった不思議感だった。
    でも、確かに、叔母ちゃんは私に抱きしめられてそこに居た。

    「帰るね」と、次の場面は叔母ちゃんが自転車に乗っている場面になった。
    何とサドルに後ろ向きで座り、天を仰いだ格好で自転車に乗っていた。
    荷台に男の人が乗り、自転車を動かしているようだった。
    道を行く人たちが、奇妙なものを見た様な顔をしていた。
    そこで、目が覚めた。

    「ああ、叔母ちゃん、死んだんだ」だった。
    何ともリアルに現実とその光景とが繋がった。
    こうして想い出せるだけのリアルさで、
    今でもあの叔母ちゃんの笑顔と声とを想い出せる。

    確かに、私も、叔母ちゃんも、向こうの世界で生きていた。
    それは、夢だけの物語かもしれないが、
    この物語を、ぃったい誰が創造したと言うのだろうか。
    私が予想すらしていなかったその物語の奇想天外な展開は、
    私がそれを創り出したものだとでも言うのだろうか。
    私は、その物語の登場人物の独りでしか過ぎない。
    何故なら、私は、突然の叔母ちゃんの訪問に仰天しているからだ。

    今日、叔母ちゃんには会いに行こう。
    叔母ちゃんは、きっと私のことを待っているはず。
    この年末に、私のことを強く想ったのかも知れない。
    その想いが、この夢となった。

    夢とは、あっちの世界との境目・境界なのかも知れないな。
    この頃、こんな夢をよく見る。
    そこには、確かに時空を超えた、まさかの人たちとの邂逅もある。
    いったいだれが、どうやって、この物語を創作しているのだろうか。

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