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  • from: クマドンさん

    2018年12月28日 06時47分53秒

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    縁の深さ

    今朝の寒さは、尋常ではない。
    ストーブをつけた部屋でも、寒くてぞくぞくする。
    自然とは、こうして私には全くかかわらずに、何でもありなんだ。
    自分でコントロールできることなんか、本当は何もないのかもだな。

    昨日、76歳のKさんと、来年3月に退職するJさんと、三人で飲んだ。
    「腐れ縁」だと、いつも言われる。
    Jさんとは、既に30年近くのお付き合いになる。
    お互いに知り合ったのは、臨時で勤めている時代だった。
    彼は、東京での仕事を辞めて新潟に帰って来た。
    私は、採用試験に受からずに、ずっとずっとの臨時だった。

    それでも、何だか本気で真っ直ぐに仕事に向かった。
    また、そうやって本気で仕事することが楽しかった。
    確かに独立独歩の生き方だったから、いろいろと言われた。
    しかし、そんな中でも、私やJさんのことを評価して、可愛がってくれる人が居た。
    その人が、Kさんだった。

    とにかく、彼は、先進的な考えの持ち主だった。
    ある部門では、その実績たるやたいしたものだと、
    若いながらにも私は、彼のことを尊敬の眼差しで見ていた。
    最近知ったことだが、彼も長い間臨時で転々と異動していたそうだ。
    だから、明日を知れないこの不安定な身分での仕事の辛さをよく分かってくれた。
    だから、私たちには、深く深く優しかった。

    若い頃は、今のように酒に世の中は煩くなかった。
    だから、同僚であるKさんとは、時々だが飲みに連れて行かれた。
    職場の先輩としてというよりか、
    苦労して生きて来た人生の先輩としてのお付き合いだった。
    よく言われた。
    「クマ、お前は、ダンボだ」と。
    このダンボとは、松浜弁?なのか、「馬鹿」だという言葉。
    いや、「馬鹿」ではちょっとニュアンスが違うな。
    「お前は、馬鹿なほどいいやつだ」という感じかな。

    私は、いつも賢くは生きなかった。
    どちらかというと、損な道であり、愚かな道であり、自分らしい道を選んだ。
    それは、この61歳になった今でも変わらない。
    そんな私のことをとやかくと悪く言う人もいた。
    言うことをきかないからだ。
    勝手なことばかりしているからだ。
    それでも、私は、そんな人に忖度せずに生きて来たことを誇りに思っている。
    あんな人たちのようには、成りたくはなかったからだ。

    そんな私を、彼はいつも親身になって可愛がってくれた。
    そして、私のこれからの人生を心配してくれた。
    何だかね。
    歳をとると、そうやって私のことを認め、評価し、可愛がってくれた人や、
    私のことをまるで自分の息子のようにして心配してくれた人のことは、
    決して忘れず、折に触れて想い出すものだと、今は、思う。

    人にはよくしてやるものだ。

    私は、職場の先輩である彼に、本当に支えられ、助けられた。
    私のような男を信頼し、その真価を理解し、励まし支えてくれた人。
    不思議な縁だったと、今ではただただ感謝だった。

    今は、西郷さんと宮沢賢治さんで、二人は再会し、繋がっている。
    私が東北一周の戊辰戦争の旅に出たのも、
    賢治さんの童話をまた読み返しているのも、
    数年前の再会から始まったお付き合いのおかげだった。

    善い人とだけ付き合っていきたい。

    それは、この歳となりつくづく感じていることだ。

    私は、ひょんな縁で、退職しての再任用として、この仕事を続けている。
    毎日が楽しいし、生き甲斐を感じて日々を励んでいる。
    もうこの仕事には戻らないつもりだった。
    でも、今は、私のような男も必要なのではないかとも感じている。
    そんな話をkさんにした。
    「天職なんて。クマさん」だった。

    そうなんだろうなぁ。
    縁がある人と居ると、自分が豊かに成長する感じがする。
    それは、その人がその人の言葉によって、
    私のことを認め、評価してくれるからだ。
    私自身が気付かなかった善さを、ちゃんとその人は指摘してくれる。
    それは、お互い様なんだが、
    ちゃんとこうした私の生き方を尊いものと感じてくれる。
    そして、縁ある人たちは、お互いの縁を感謝して生きている。

    願わくは、人とは、そうした深く豊かで温かな出会いをしたいものだ。

    だから、嫌な気持ちにさせられる人とは、付き合わないことにしている。
    そんな人たちとは、無縁で在りたいからだ。
    最近、そんな気持ちにさせられることが多くて、悲しかった私だ。
    でも、こうして縁ある人とのお付き合いは、
    やっぱり生きてみないと分からなかった楽しさだった。

    帰りのバスの中で昔のことを話した。
    Kさんは、すっかり忘れていた。
    これだけ恩を感じている私とJさんだ。
    なのに、その恩をくださった本人が「そんなことあったっけ」と、
    すっかり忘れていた。

    それが、いいんだな。

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