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  • from: クマドンさん

    2019年02月15日 05時40分40秒

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    無為自然だなぁ

    「無為自然」
    そんな老子の言葉が、何だか少しずつ我が事となりつつある。
    何年か前に購入し、ほんの少し読んだだけでギブアップした「老子」。
    それは、金谷 治氏の著書であった。
    「だめだ、難しすぎる。わけが分からない」
    赤いボールペンの線は、初めの数ページで途切れていた。

    2月になって、毎朝、起きるとこの文庫本をめくって、読んでいる。
    面白い。そうだそうだとよく分かる。
    ただし、読み進んでも、なかなか言葉は覚えられない。
    でも、こういう読書もいいのではないかと、
    何か美味しいものを味わっているように、
    どんどん読み進めて行く。

    言葉を覚えることが、読書ではないなと思う。
    言葉は、どんどん忘れてもいい。
    そう思って読むことの楽しみに徹すると、
    時間のたつことも忘れてしまうくらい、没頭だ。

    「無知無欲」
    そうだなぁと、想う。
    いかにして、その無知となるか。
    いかにして、その無欲となるか。
    しかし、これは、自分からそうなろうと思ってもかなわぬものだ。
    私にとっては、それが大きな試練を通してしか、
    与えられないものだったと体験した。

    そこに、試練の意味がある。
    その試練の意味を信ずることが出来た時、
    この試練を私に与えたサムシング・神様の存在を信じられた。
    あらゆる自然であることには、意味が在り、意志が在る。
    確かに、自然は、非情で無常なものかも知れない。
    しかし、とても公平で、平等なものでもあると思っている。

    その自然の一つにしか過ぎないこのちっぽけな私。
    その私が、「俺が、俺が」「何で俺の言うことを聞かない」では、
    余りにも情けなく、哀しい人間だ。
    この世の中は、しかし、そういう威張ったり、金持ちであったり、権力者であったり、
    する人たちを偉いと感ずる。
    または、「俺もああして、金を持てる人になりたい」と、想う。

    世の中の基準や尺度に合わせて、自分自身も幸福になろうと努力する。
    競争の中で戦う。
    人を蹴落とす。自分だけよければいい。
    あれだけ巨万の富を持ちながら、貧しい人のために使うどころか、
    会社の公的な資金まで私のことで流用する。
    この人は、人間として、偉い人なのか。
    月旅行をします。一億円のお年玉を上げます。この人は、人間としてどうなのか。

    そろそろ、みんなは気付く頃ではないだろうかな。
    競争社会の中には、個人の幸福は在り得ないことを。
    どうやってお互いに助け合い、支え合えるか。
    そうした社会だけが、みんなの幸福を実現できる社会であるのに、
    現実は、その全く反対のことが崇め奉られていたりする。
    その誤り、間違い、その誤魔化し、その亡霊。
    そこに、この人生の旅路で早く気付くことが、
    幸福な生活への近道なんだな。

    まず、降りることだ。
    それから、人を見ないで、自分を見ることだ。
    「人を知るを知と言い、自分を知るを明と言う」だな。
    本当に深く深く自分自身を洞察すると、
    その奥に微かに瞬き、輝く、ものに気付くはずだ。
    それは、全く自分が否定され、潰され、叩き壊され、粉微塵にならないと、
    見えないものでもあるんだがな。

    それが、本来の自然なる自分という人なんだ。

    そこに行きつく。それに気付く。そこに落ち着く。そこで生きる。

    すると全く世界が違ったように見えて来る。
    たった今まで、後生大事に思っていた価値観が消える。
    そして、こっちから向こうを観ると、正に欲望の塊が人間と見える、見える。
    「俺が、俺が」の人たちの花盛り。
    ああ、いかに人とは、欲望によって翻弄されて生かされているものか。
    あのニュースで話題になる人たち全てが、この人たちだ。
    本当の幸福は、その生き方には存在しないる

    それが、「無為自然」な生き方だ。

    私の身の丈が、少しずつそう変化して来たから、
    「柔弱謙下」で生きているから、毎日が、愉快で、楽しい。
    やっぱり幸福は、そっちにはなかったな。
    こっちの生き方は、緩やかで、気持ちよく、平和な生き方だなぁとの実感だ。

    その実感が、この「無為自然」に一致してきている。
    そんな気がする。
    だから、きっと、この難しい本を、読み進めることができた。

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