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  • from: クマドンさん

    2019年03月14日 05時33分45秒

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    向こうから来た仕事

    向こうから来たものは、信じて受け入れる。
    それは、私が先に考えて決断したものではなく、
    やむにやまれず、まさに必然としてやって来たものだからだ。

    必然には、私がその時は気付くことも無く、知ることの無い意味があった。
    意味であるとは、その意味を味わう本人は、初めには感じないものだ。
    「どうして私が・・・」と、想うことであるかもしれない。
    「私ではなく、違う人に・・・」と、拒否することであるかも知れない。
    しかし、私になってしまう。
    そのことを私が引き受け、その仕事に私が着くことになってしまう。

    民生委員の仕事がそうだった。
    現職なので平日にボランティアで働けないし、会議にも出席できない。
    だから、何度も何度も断った。
    「できません」「やれません」「無理です」だった。
    その度に自治会長がやって来て、
    「昼の会議は俺が代わりに出るすけ」とか、
    「平日の仕事があったら、俺がやるっけ」とか言われた。
    それでも、断ったら、
    「誰も成り手がねえすけ、助けてもらえねか・・・」と、本気で困っていた。

    ここまで言われて断ることも、何だか申し訳なく想い引き受けた。
    そしたら、やっぱり大変だった。
    「何で現職のクマさんが引き受けたんだ」と、お叱りの電話だった。
    あっちこっちから非難ごうごう。
    それでも、細々とこうしてやらせてもらって、本当によかったと思っている。

    確かに、実働は少ない、少ない。
    月一回の午後2時からの会議は、ずっと欠席のままだ。
    みんなと顔を合わすのは、懇親会や親睦会の飲み会ばかり。
    もっともっと地域のお年寄りの家を訪ねねばならないと思いつつも、
    毎日の仕事の疲れに疲弊して、その体力も気力も平日の夜には無くなっている。

    本当にちゃんとせねばならないと思いつつ、反省しながら生きている。
    しかし、やっぱり、それでも、人に迷惑をかけながらも、
    こうしてやって来たこの仕事には、心から感謝している。
    この仕事と役割のおかげで、
    この地域での人と人との繋がりが豊かになり、深くなったからだ。
    そこでは、私の果たすべき役割は大きかった。

    介護職員の初任者研修の資格をとったのも、
    この地域におけるお年寄りたちにいかに手助けができるか、
    そのことを考えたからの資格取得だった。
    私は、その役割を得ることで、お年寄りへの見方が変わった。
    何だかお年寄りのことが、他人事から、自分事になった気がするからだ。

    それは、自分自身のことなんだ。
    そうした自覚が生まれたことは、私の生涯には大きな意味があった。
    何度も断り、断り切れなかった仕事だ。
    職務を優先すべきと、上司からはきつく言われた仕事だ。
    現職でこの仕事をする前例は無いと、行政からも厳しく言われた。
    それでも、なんだかんだと他人から言われながらも、
    この仕事に就いている。

    しかし、61歳の私は、本当に他人事ではないと感じている。
    10年後の私だからだ。
    そう感じたら、何をしたらよいのかは、分かる気がする。
    しかし、それをやれていない自分には、少々辛いものを感じている。

    向こうから来た仕事は、私の人生には深い意味をもった仕事だ。
    しかし、それをどのようにこなし、人の役に立つかは、
    私にとっての大いなる修業の場となっている。

    この仕事を仰せつかってからの2年間。
    何も満足なことはできていないが、
    自分自身の心の成長にとっては、
    とてもとても意味のある出会いだったなぁと、感謝している。

    もし、あの時、本当に固辞していたら、
    今の、この気持ちには、なれなかったと想う。
    だから、想う。
    向こうから来た仕事は、一度は引き受けてみるものだと。
    それから、やりながら考えてもいいではないかと。

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