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  • from: クマドンさん

    2019年05月24日 05時19分39秒

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    苦しみは、恩寵である

    「苦しみは、恩寵である」 by 池田晶子

    一日を終えると、ほとほと疲れ果てている私だった。
    夕方4時頃には、階段を上り下りすることすら難儀になる。
    そんなに弱っているわけではない。
    衰えたというのでもない。
    それでも、身体はそれなりに変化する。

    見た目では、そんな難儀さは分からないと思う。
    日に焼けて黒くなった顔。
    がっちりとした身体。
    この時節、半袖短パンで生活している。
    それなのに、本当は、よたよたとして生きている。
    他人を見た目で判断しないことだな。

    休酒について、いつも「生きるべきか、死ぬべきか」の悩みだった。
    酒を飲まない。
    そう考えるだけで、ビールがほとほと恋しく感じる。
    肝臓の為。一日でも健康である為と、自分に言い聞かせる。
    自分自身の身体のことなのに、この葛藤は何だろう。
    ノンアルコールビールを、昨日は1L飲んでいた。
    雑種の缶ビールよりも高くついた。

    飲まないことで、何が変わっているかは、分からない。
    確かにガンマの数値は、2月より4月は50下がった。
    それでも正常値の2倍半の高さだった。
    どうせ、そう変わりがないのだったら、
    少しだけ飲んでも変わらないだろうと、自分に言い訳や説得をする。
    しかし、「飲んだら、負け」だと、思っている。
    だから、堪える。耐える。忘れる。気を紛らわす。

    合唱の稽古だった。
    その前には、いつも太威の担々麺を味わう。
    たっぷりの辛子味噌に、ニンニクに、黒コショウに、ラー油だった。
    ベースのスープの味が深いから、
    足せば足すだけ、どんどん変幻自在に変化して、味が深まる。
    そうした、即、ここ、のライブ感が、この担々麺には存在している。
    元気になりたい時、リセットしたい時、これを食べる。
    すると、本当の仕事とは、どういうことなのかが、よく分かる。
    「美味かった。深かった。」が、私からの最上の評価だった。

    さて、山形のお父さんの葬儀を終えた、K先生だった。
    稽古の前に語られた、お父さんとの家族の物語は、とてもとても深かった。
    彼女は、その深い物語を生きて、生かされて、今に至った。
    そして、音楽が大好きなお父さんによって、
    彼女の中で、ミューズの魂が熟成され、ここに、こうして花を開いた。
    彼女は、4つのアマチュア合唱団を指導している。
    自ら合唱団を立ち上げ、30年近く続いてる女性コーラスもある。
    お父さんの魂は、新潟の彼女の生き方に開花している。

    指揮をしながら、歌声の響きに、「父を感じます」と、言っていた。
    その言葉に励まさて、私たちもお父さんの魂を感じながら、
    その「聴き手」を意識して、歌を歌う。
    すると、確かに歌声の響きや味わいが違っていることを感じた。
    目には見えないものこそ、ここに存在するものなんだ。
    その目には見えないお父さんの魂を、歌う12名が共感し、歌っている。
    その歌声が、聴く人の魂の感動となる。

    疲れ果てても、子どもたちの笑顔に救われる。
    休酒の苦しみは、明日の健康だ。
    太威の若き大将は、静岡と北海道で一カ月の拉麺修業の旅をしている。
    彼女は最愛の父を92歳で亡くした。
    しかし、その悲しみを経て、音楽を感ずる深さが深まっていた。
    お父さんは、死を経て、魂となり、今、ここ、に居てくれた。

    確かに、「苦しみは、恩寵である」。

    そして、その苦しみを避けて通った生き方には、
    きっとこの深い深い味わいとしての恩寵は、神様からは与えられないのだ。

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