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from: クマドンさん
2019/06/04 05:38:32
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映画「主戦場」を観よう
日本は、戦争への道を静かに、誰にも知られないように進んでいる。
そんな不気味な予感と怖れとを感じる映画だった。
「主戦場」
韓国の慰安婦問題をめぐる、さまざまな人の声を集めた。
その発言する一人一人がそこに居た。
そして、その発言には、見えないように隠された意図があった。
どうしても、この問題を問題としたくない人たち。
そんなことはありはしなかったと言い張る人たち。
公的な資料でもそんなことは存在しないと公言する人たち。
その人たちは、何を一体守ろうとして、こんなにも声を荒げて抗議するのか。
その本人たちが証言しているのに、
そうした事実がそこに在るのに、
それは、国がやったことではなく、日本軍がやったことではなく、
公娼として、お金をもらって、自分たちの自由意志で行ったことだと言い張る。
もし、自分が拉致されて、そんな慰安所にほうりこまれ、
性的な虐待を受けたらどう想うのだろうか。
今のようなクールで非情な発言はできるのだろうか。
守ろうとしているのは、国家の名誉だと言うが、
その被害者の名誉や人権はどうして守られなかったのかを、
今こそ、しっかりと問い直さねばならないのではないだろうか。
カリスマの男が居る。
この国の総理は、彼に心酔し、敬服をしている。
私は、その人の言葉を聴いて、怖れを感じた。身震いをした。
ああ、この人の発言や思想によって、
日本という国は、きっと戦争に向かっていくのだなぁと、感じた。
それは、きっと今の政府。今の何とか会議の国会議員たち。
その流れを造ろうとする人たちの中から、
「憲法改正」「第9条廃止」が国会の擬態となり、決定される。
この時は、既に遅しだ。
そのことが実現できるだけの手筈と、世論の支持を担保している。
国家神道に戻る。
大日本帝国憲法に戻る。
そこまで、その人たちは考えている。
その怖さを、誰も知らない。
戦争は、今朝、突然起こるものではない。
それをしようと企んでいる人たちは、
その日のために、虎視眈々と同士を集め、世論を煽り、正義を捏造する。
大衆には抗う力は無く、
大衆はその戦争を大歓迎する。
教育は、その戦争の正義を子どもたちに教える。
敵は、鬼畜なんだ。これは、自由と正義を守るための闘いなんだ。
映画の中で語られた言葉。
「日本はそんなに武力を増強すると、アメリカの為の闘いに巻き込まれるよ」
いや、そのことを意図しての、今の政策なのは明らかだ。
日米同盟。
その先鋒としての日本国。
ちゃんとそうやって飼い犬は、尻尾をふっている。
「そのことを認めたら、自分が信じているものが崩壊する」
「だから、そのことを事実しては認めない」
「南京虐殺も同じ。そんなことはねつ造だと言い張る」
それが、組織で生きる人間のやることだと、いつも感ずる。
ある店の「渡り蟹のパスタ」が、激変した。
大好きなパスタなので、特別の日には食べに行くことにしていた。
テーブルの上の渡り蟹は真っ白だった。
トマトの赤が消えていた。
「えっ、何だ、これは」の驚きだった。
一口食べた。「不味い」「水だ」「何だこの浅いつまらない味は」
どうしてこんな不味いパスタに激変したのか訊いた。
レシピが替わったそうだった。
「美味いレシピ」から、「不味いレシピ」に変更された。
信じられなかった。
本当は、お客様のことを考えたら、その反対ではないかと思う。
「より美味しいパスタ」にする。
それが造り手の使命であり、努力である。
しかし、この「レシピ」が上の判断で決定された。
トマトは、高くつくからだろうな。
造り手のシェフも、店の人たちも、不味くなったことを知っている。
でも、抗議はしない。
それは、自分にとっては損なことだからだ。
こんなパスタを、1000円でお客様に提供している。
そのことに、何も疑問を感じない。
つまり、日本は戦争への道を突き進もうとも、
反対の声を上げると、自分が損するから、その声を挙げず、
その方向に自らも突き進むことと、同じことが、ここで起こっているんだな。
「主戦場」とは、日本人の生き方そのものを「問う」映画なんだ。
その戦場の中でも「自立した個」であれるかの「問い」だ。
捏造された正義に対してプロテストできるかどうかの「問い」だ。
既に、ここは、「戦場」なんだ。
さて、私は、どう生きるか。
その店のオーナーに対しては、抗議文を書いて来た。-
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