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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2019/06/09 05:32:59

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    ただ生きるだけでいい

    ただ生きているだけでいい。
    こうしてただ今日だけでも生かされていればいい。
    そう想うと、少しだけ楽になる。

    杖をついてゆっくりとゆっくりと道路を渡るお年寄りの夫婦だった。
    二人とも杖をつき、奥さんは旦那さんの腕を支えて、
    心配しながらの横断だった。
    こんな光景を見るといつも想うことがある。
    「ああ、私だなぁ」と。
    その姿は、きっと何年後かの私に違いなかった。

    あき乃のお母さんが、まだまだ元気でないようだ。
    私は、その病のことを知っている。
    そして、その病がなかなか大変な病であることも知っている。
    山の先輩もその難病だった。
    だから、私は、元気になって欲しいと願っている。

    確かに、元には戻らなくても、
    今、ここ、を、受け入れる。
    そこで、できることを、淡々とやる。
    動けるところを動かし、少しでも外に出て、自然のいのちを感ずる。
    退院してずっと我が家で寝たままの私を救ってくれたのは、
    庭の花たちだった。
    花たちは、生き方の術を教えてくれた。

    身体は、そうして衰える。
    私も、そうだ。
    そんな身体の衰えを、日々感じて生きている。
    でも、まだ、杖は必要はないし、こうして大きな病になっていない。
    あの入院していた頃のことを想い出す。
    ベッドの上だけの世界だった。
    その時、私は、池田晶子さんに出会った。
    若松英輔さんに出会った。
    私は、とにかく必死に何かを求めて、その「言葉」を「味わった」。

    もし、あの時、この「言葉」に出会わなかったら、
    私は、今のような生き方ができただろうかと、少し想う。
    池田晶子さんとの出会いから、
    確かに私は、そのままでいいと、生きようとする方向へと向かわせられた。
    「言葉」は、生きる力となっていた。
    その言葉を、小さなノートに記した。
    そして、機会をみてはそのノートを開く。
    その「言葉」を味わう。
    すると、思い出す。「いかに生きるべきなのか」を。

    その「言葉」を味わい、自分自身身体とすると、
    その「言葉」は、私を「生きる」へと促し、働かせる。
    そして、いつしかその「言葉」は、私の「言葉」となり、
    その人の生き方が、私の小さな枝で芽となり、小さな「葉」となり萌え出る。

    やっぱり、「葉」と書いてそれでいいんだ。
    私は、その人の生き方を受け継いだ。
    例え、その人が死者となった今でも、その人は語ることを止めない。
    私も、その人と内で対話する。語り合う。
    その人の「言葉」を聴く。学ぶ。感動する。共鳴する。

    身体が老いて、衰えた時。
    身体が病で、衰弱する時。
    「言葉」だけは、きっとその人を生かす「力」となる。
    そして、その人は、次の人たちへ何を遺すかの「問い」となる。
    その時、感じたその「言葉」は、
    次の人たちへ引き継いでいかねばならない大事な「言葉」だ。

    もう一つは、自分自身の自然なんだという自覚かな。
    私の庭のビオラもパンジーも姿を消した。
    時節が過ぎたら、はい、さようならだ。
    でも、その根は、土の中でしっかりと生きている。
    「衰える」「弱る」ことを哀しまない。
    それは、自然なことだから、仕方ない。
    みんな「衰える」。みんな「弱る」。

    ただ、その時、どう生きるかを、試される。
    人は、人としてこの世に生を受けた。
    この身体に宿った魂の宿題は、
    生きることの完成。
    至福を生きる喜び。
    生きるとは、こうなんだという顕れ。

    そこには、私は存在しない。
    無私なる私が、私で生きる。
    そんな不思議な生き方の実践・実在。
    「衰え」ても、「弱っても」、人としての尊厳を生きる。
    その生きた「輝き」は、誰でも遺せる。

    私は、全く動かない身体で、そのことを池田晶子さんから教えられた。
    その「言葉」は、私に宿った。
    だから、今、こうして、その「言葉」をお母さんに伝えたい。

    「元気」とは、身体のことではない。
    本来の自分自身に戻ること。
    その「気持ち」で生きること。
    それならば、誰でも、今、ここで、できることだ。

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