新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2019年06月28日 05時30分10秒

    icon

    身体に訊く

    どん底だった気がする。
    どうしてここまで肝臓を追い込むのかの生活を続けた。
    無理をしているという実感があった。
    寝不足・過労・肉体疲労と、劣化している身体を自覚した。
    それでも、酒を飲まねばならない。
    その現実と向き合い、ハードな実験を続けたようだ。

    昼、酎ハイの缶を手にしても、栓を開ける気がしない。
    ただ、鉛のように只管に眠る。眠る。
    全くの思考停止状態で、とにかく「休みたい」だけだった。
    それでも、やるべき仕事は向こうから次々とやって来る。
    その仕事の止むことの無い押し寄せる波を、
    両手でかき分けかき分け前に進む。
    進まないと、この流れのままに流される。

    だから、立っている。
    だから、身体をそこに運ぶ。
    そうしないと、熟せないからだ。

    そんな生活は続くわけはないと思っていた。
    しかし、続いた。
    そして、こうして回復の兆しが見えている。
    二日間の休酒が何だか、素直に受け入れられた。
    「これも、ありかな・・・」だった。
    昨日、中学校へ行った。
    蒸し暑い理科室で、熱中症のような症状だった。
    それだけ、抵抗力も体力も弱っていたのだと感じた。

    身体は、実に正直に、あるがままに、ここにあってくれる。
    それを、根性だとか、鍛錬だとか、仕事だとか、
    へんてこな理由を付けて、無視をしないことにした。
    すると、身体と私とは、実に一つであることが、実感だった。
    身体は、私にとっての畑のトマトの樹なんだな。

    生き物であり、生ものであり、成熟途上の生命体である。
    この身体を理不尽にしてはいけない。
    この身体がトマトの樹ならば、
    毎日、せっせと畑に通って水くれをして、
    様子を見てやらねばならない。
    これは本当の話だが、
    育てる人の愛情を感じて育ったトマトは、
    元気で、茎も太く、背も高く、葉の色も深緑の濃さである。

    おいおいだった。ゆっくりゆっくり。
    自分自身の身体を、トマトの樹にしてあげたように、
    養生とお世話をしてきたか・・・だった。
    身体は、無数の細胞であり、細菌であり、骨格であり、臓器でもある。
    その日々の、刻々とした生命維持は、
    自然が生き延びるために、ちゃんと本能として行われている。

    ほっておいても、息は止まらない。心臓は動き続ける。
    私が眠っている間も、私の身体は眠らない。
    細胞は死滅し、再生を繰り返す。
    細胞レベルで言えば、私は、昨日の私と同じ私ではない。
    身体とは、そんな生まれ変わりのようなリスクを、
    日々、今、ここでも、刻々と行ってくれている。
    「感謝」しかない。

    その身体自体の蘇生力・回復力・生命力の衰えは、
    自然な生き物のひとつであるから、致し方ないことだ。
    その致し方ない現実の在り方を、ただ受け入れる。
    いや、その前に、その微かな声に耳を傾ける。
    歳をとったら、この身体と共に生きる生き方の自覚は、
    とてもとても大事なことだと、私は悟った。

    やっぱり歳をとらないと分からないことだった。
    それは、その歳になった身体をやっと感ずることができるようになったからだ。
    感ずることが先である。
    何も感じないから、熟さないんだな。
    愚かに、自分勝手にいい歳をして生きている人たちは、
    何を考え、何を感じ、それをどう実践して生きて来たひとなんだと、
    私は、思う。

    身体に聴く。身体に訊く。身体に効く。身体に利く。
    この一つ一つの違いを理解しつつ、本日も身体と共に一日を生きる。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件